メコンの木霊(日記)

至福の時間

毎年、暑い暑い季節、長野県飯田市で開催される人形劇フェスティバルに参加する。今回は、前半ラオスのルートマニー氏と、後半ひとりで上演と7月末から2週間の長丁場。いつでも楽しみは、上演で汗をいっぱいかいた後、近くの温泉につかり、たそがれ時の野山を風が渡ってゆくのをのんびりながめながらビールを飲むひととき。Img_5189

 
 まだ真っ暗になる前のたそがれ時、鳥たちは鳴き交わしながら山に帰り、風が木々をふるわせている。しかし・・2週間にてこんな悠長な時間に温泉にこれたのは、たった一日。あたりまえだ。夜も忙しいのだ!!夜までいろいろ働いて、合間にいろいろな上演も見て、閉店直前の温泉に飛びこみ、あとかたずけをしている温泉食堂でぐびぐびビールを飲んでいた。それでもとても有意義で楽しい2週間だった。
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災害

 日本でも大雨など災害が頻発し、年ごとにたいへんなことになっている。これは世界的傾向だ。今年、ラオスは大変な災害に見舞われている。雨季後半の洪水は毎年のことで比較的みんな慣れているが、今年の災害はダムの決壊だ。海外資本で作られたダムが、決壊。ここ数年で作られた膨大な数のダムはすべて海外資本が絡んでおり、その多くが現在決壊危険状態にある。簡単に決壊してしまうダム。つまりこれは人災だ。

 わが親戚村の側のダムも決壊危険情報が発令され、従業員(全員中国人)は全員逃げてしまった。さて・・山奥にポツンとたたずむわが親戚村・・SNSで聞いてくる。「逃げろと言われても・・どこに逃げるのさ。」ラオスは今まであまり大きな災害に見舞われたことがなかった。政府や行政に災害支援準備は皆無。村々も未経験。著しい知識不足。車などを雇って逃げるには村に金などない。逃げてゆく避難所などどこにもない。たしかに・・どうしたらよいか途方に暮れるだけだ。数日前から環境NGOなどに連絡を取って対応策を模索しているが、政治的事情もあってどうしようもない。歯がゆい!!人間の欲による人災!!どこまでもつづく。

自然を見る目

トーのパパ、ルートマニーとずっといっしょに仕事をする。日本で素材を探して日本素材でオブジェをつくるというのも大きなミッションのひとつ。いっしょに山に素材を探しに入る。ラオスの森は多様だ。ヤシの実やひょうたんのような大きな実もころがっている。日本は松ぼっくりばっかり。よくあるよね。松ぼっくりでつくった人形・・というと「あほ」といわれる。松ぼっくりだって一つ一つ違う顔をもっている。日当たりがいいところにいたやつ。なにか被害にあってかけたやつ。そこから広がるイメージは、ひとつひとつちがう。古道具だってそうだ。かれらがハンズに興味を示さず、落ちているものばかり拾うのは、へこんだり、ひしゃげたり、使い古されているものたちはひとつひとつ違う顔をもっているからだ。自然はデータではない。個別なのだ。何度も何度も、彼らにそれを教わり、すぐに忘れてしまう。Photo

日本もなかなか深い

 長野県飯田市の奥の奥にある「千代」という集落にずっと滞在している。トーのパパ、ルートマニー氏とともに、オブジェ製作をしたり、上演したり、ワークショップをしたり、そして・・この地域の古い人形芝居を訪ね歩いたりしている。Img_5154

 まず圧倒的自然!!空も空気も東京とは全然違う。そしてここには、古くから残っている芸能を、継続する力がある。そこにある感覚は、ラオスと似ていて、自然への畏敬の念、それが鎮守の森を守るという意識になり、そこには神社があり、それに奉納する芸能がある。たいへん日本っぽい環境にいるのに、日本であることを忘れてしまいそうなくらい人々は、地域の森を大切にしている。Img_5156

写真載せっから・・

8月にひさしぶりにトーと二人のユニット「チェオボン」で韓国上演。トーのヴィザ取得などで事務仕事中。パスポート写真送れ!よっしゃあ!!送ってくるのは生まれたばかりの娘の写真・・書類!よっしゃあ!!またしても娘の写真だけ送られてくる・・「かわいい?」「あ~」「おまえ!感動しないのか?!」世の中のみなさんに公表するので、とっとと書類送ってください。37072655_1896282813768900_227224405

子どもを授かるということ。

7月8日にトーに第三子、念願の女の子「アンサン」が生まれた。嫁が妊娠した時から、トーは出張公演に出向いても落ち着かなかった。そして出産のとき、父トー、アンサンの兄になる二人の息子。すべて学校、仕事放棄し、出産を応援。生まれてすぐに連絡してきたトーは、完全にいかれていて「どんなに過酷なことがあっても今日の喜びを忘れない!!」とわめいた。ラオスは家族主義すぎる・・とよく言われる。そうかもしれない。しかし、私自身は、そんなラオスに出会って、人生の考え方が180度変わった。生きていることに対して肯定的になった。山の中にいる「親戚」とはもちろん一滴も血がつながっていない。深い愛とかそんなことではなく、只縁があってゆるくやさしくつながっている。それで十分なのだ。

洪水に関する感性

 日本南部の洪水映像がラオスで放映され、親戚が心配して連絡してくれた。私もSNSでラオスのその地域のむちゃくちゃな洪水写真をみて、心配していたのだが・・彼らの畑は、半分以上水没しているそうだ。彼らが育てているミカンの木は10数本流れたそうだ。しかしあっけらかんと言う「毎年だからね。もう洪水はあると思って畑やっているんだよ。家は高く作っているからだいじょうぶ。家の前で魚が採れるから便利だよ。電化製品ないし・・洪水が去ると畑が肥えているんだよ。ありがたいね。あんたのとこは、そうはいかないからたいへんだよね。」

月と太陽

梅雨が上がったばかりの今日この頃、月と太陽がせちがらい大都会東京であっても、とても美しい。夜明け、そして日が沈む直前の空は、不思議な色に染まる(毎日、どちらも見る時間で移動、または働いているなんて、いままでないことで、キリギリスを自任するわたくしめはうんざりしているが・・)月はでかくて明るい!夜に月を必ず見る癖はラオスでついた。月も太陽も毎日ちがう風景を見せたくれる。

知らない土地

福岡に行っていた。大変親しい友が、遊びにこいや・・というので、仕事が終わった夜、知らない町 福岡で友人宅を探す。Img_5147 日本国内なので、どうもタガが緩んでしまうが、知らない土地であることに変わりはなく、あんがいわけわからずうろうろしてしまう。ちょっと冷や汗をかきながらも、それはそれで楽しい。普段は見逃す看板などをじっくり見てしまう。20年ぶりに長浜ラーメンも食べた。こんな味だっけかなあ?

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九九

 私は、事務能力が弱い。特に金の計算に滅法弱い。ラオスの野外市場で野菜を売っているおばちゃんたちもそれが商売なのに信じられないくらい計算に弱い人がいてなかなか味わい深いが、劇団カオニャオメンバーときたら、アーティストのくせに金の計算となるとえらく早いし、細かい。ところが・・足し算、引き算は、私の倍以上の速さなのに、掛け算だけは私の勝利(他で全部負けているので、ここで勝っても無駄だが)いつも不思議に思っていたが、ある日、東京の電車の中で小学校低学年の子どもたちが九九を必死で暗記しているのを聞いて、これだ!!

 いつも4人分のギャラ、×4ね。というと、モタモタしだすカオニャオのみなさん。九九って偉大だ。他の国、どうなっているのかなあ?

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