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コミュニケーションの醍醐味

韓国公演で私たちは、たくさんの方々とさまざまな出会いをつくった。トーも、私も英語は不得意である。しかし、いつも思うがトーをはじめとしたラオス人は、コミュニケーションの天才が多く、言葉の壁などあまり問題にしない。

トーがいちばん仲好くなったのは、照明家のじゅん君である。じゅん君は、韓国人であるが、韓国版青年海外協力隊でスリランカにいた経験があった。スリランカとラオスは同じ上座部仏教で、ことばの元になったものにパーリ語からの借用語がけっこうある。つまりお教の出だしが同じである。共通するのは、お教の出だしだけ。スリランカはシンハラ語。ラオスはラオ語、全然違う。でも、お教が通じれば、みな兄弟というわけ。そういえば、トーは、カンボジアの影絵劇団のリーダー、プオン君とも、深い信頼関係にあるが、このふたりに共通することばも、やはりお教の出だしだけだった。

韓国のフェスティバル主宰劇団の演出家も、なぜかトーのことが大好きだった。彼は、英語が達者なようで、トーに自分の演出世界をたくさん伝えたい。でも、英語でぺらぺらしゃべられても、実際はトーはよくわかっていない。しかし、なにかだいじなことは、ちゃんと伝わるものらしい。ふたりが、劇の世界に関して、納得し合って感激しているのを、隣で見ていて、なにが伝わっていったのだろう?と考えている私。会期の最中にこの演出家は、たぶんトーより20年以上多い誕生日を迎えた。それを知った瞬間、走り出したトーは、私たちチェオボンの舞台道具である「おひつ」をかかえて戻ってきて、彼にプレゼントしてしまった。あわわわ・・チェオボンの道具はどうなるの?しかし、演出家の感激度は、みているみんなが感激してしまうものだった。

舞台上では別だが、普段トーはそんなに愛想がいいわけでもない。それなのに人気者になってしまう彼のあとを、ナメクジのようについて回ったおかげで、私まで、たくさんの友達ができた。コミュニケーションは不思議だ。

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