バリの芸能 アルジャ
チャンドリさんという女性と日本、バリ合同のガムランのみなさんの公演を観に行った。ラオスの芸能と深くかかわるようになってから、どんどん変わってきた価値観。これは、カンボジアでも、バリでも、すばらしい芸能が共通して持っているものだ。タイトルがそうだったがまさに「変幻自在」なのだ。変幻自在になるためには、「私はなにか?」ということに固執しない。私は王でもあり、カエルでもあるのだ。シンフォニーではなく、ポリフォニーである。そこがある意味、矛盾しているのだが、ポリフォニーであるためには、誰かについて行くということができない。自分を失った瞬間。成り立たなくなる。しかし決して自我に縛られることがない。ここが、あさぬま、まだまだまだですが、すごく面白いところであります。また、チャンドリさんの身体はまさに「はたらく身体」をもっている。それがダイナミックで、変幻自在。思えば、ラオスの女性役者ティーは、一見ただのおばはんだが、舞台に立つと、私は負ける。その秘密が知りたくて、一緒に暮らし始めたが、すぐに理解した。彼女は、ただ毎日、働いているのだ。水を運んだり、洗濯板で洗濯したり、土木仕事や百姓仕事。ただ元気よく働く。そのエネルギーがちゃんと存在感として、表現する身体としてあるだけなのだ。
« 土地を見る。 | トップページ | ラオスは、あたりまえのように洪水 »
「メコンの木霊(日記)」カテゴリの記事
- 初冬、夜の首都高(2023.12.08)
- 祈りが足りない。(2023.11.28)
- 理解できないから面白い?(2023.11.25)
- 来日したカオニャオ(2023.11.17)
- 魚のしっぽのスーツ(2023.10.31)