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バリの芸能 アルジャ

チャンドリさんという女性と日本、バリ合同のガムランのみなさんの公演を観に行った。ラオスの芸能と深くかかわるようになってから、どんどん変わってきた価値観。これは、カンボジアでも、バリでも、すばらしい芸能が共通して持っているものだ。タイトルがそうだったがまさに「変幻自在」なのだ。変幻自在になるためには、「私はなにか?」ということに固執しない。私は王でもあり、カエルでもあるのだ。シンフォニーではなく、ポリフォニーである。そこがある意味、矛盾しているのだが、ポリフォニーであるためには、誰かについて行くということができない。自分を失った瞬間。成り立たなくなる。しかし決して自我に縛られることがない。ここが、あさぬま、まだまだまだですが、すごく面白いところであります。また、チャンドリさんの身体はまさに「はたらく身体」をもっている。それがダイナミックで、変幻自在。思えば、ラオスの女性役者ティーは、一見ただのおばはんだが、舞台に立つと、私は負ける。その秘密が知りたくて、一緒に暮らし始めたが、すぐに理解した。彼女は、ただ毎日、働いているのだ。水を運んだり、洗濯板で洗濯したり、土木仕事や百姓仕事。ただ元気よく働く。そのエネルギーがちゃんと存在感として、表現する身体としてあるだけなのだ。

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