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恐ろしいバナナの話

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 田舎に仕事に行っていた。そこの16歳の男の子で人工肛門になってしまった子がいた。人工肛門といっても、日本のように清潔で、安全なパックがあるわけではない。親は、普通の貧しいお百姓。ただのビニール袋をぶら下げていたが、これから一生、どうやって暮らすのだろうとほんとに気の毒だった。

どうしてそうなったのか?その辺では、山狩りや畑仕事の最盛期に、1週間くらい森に入ったままのことがよくある。そんなとき人々は、森の植物を食べたり、自分で捕った魚や小動物を食べてしのぐわけだ。そのとき、彼はバナナを捕って食べた。しかし、そのバナナは普通のバナナではなかった。地域の人は「森バナナ」と呼んでいた。一見普通とまったく同じバナナの木。しかし、においや種の形状が微妙に違う。そのバナナをまちがって食してしまうと、どうも腸が溶けてしまうらしい。いままで何人かそのバナナを食べてしまい、病院に送られたが、帰ってきた人はいなかったそうだ。彼は若く、生命力があったのだろう。

森バナナを見せてもらった。そこらにあるようだ。やはり違いはわかりにくい。ただ、この話には、よくわからないことがある。彼は多分知っていただろう。でもお腹が空きすぎて、よく見ないで夢中で食べてしまったのだろう。というのが、村の人達の見解なのだ。そのような状況に陥ったことがないと、なぜ食べてしまったのか理解できない部分がある。

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