あかり
クリスマスイルミネーションが、きれい。イルミネーションがきれいなのは、あたりが暗いから・・当然のことだが、私がラオスから受けた数々の影響の中でも、光と影については大きい。
ラオスは首都でも夜は暗い。昼の日差しは強く、夕焼けは激しくオレンジ色。そうすると、小さな光に対して、影に対して、敏感になる。たとえば月の光。暗い夜道でぼんやり月を眺めてしまう。暗い道では(かなり暗くないと無理だ。たぶん日本では無理だ)月の光でも、影ができることがある。
家の中も当然、日本よりずっと暗い。私は、ラオスの夜に同居人のティーとゆっくりとマンゴーの皮をむいている時など、心が静まって、のんびりと幸せを感じることがある。慣れれば、薄暗いということは、気分が落ち着き、快いことなのだ。しかし、寝る前に読書をする習慣があるのに、家の中で、夜読書にふけるのは、ちょっと難しい。それ以外でも、不便なことはあるので、覚悟と慣れは、どうしても必要。
豊かさは、ぜんぜん合理的にはできていないってことだ。
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