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たまご売りに化ける。

 森の村から6KMほど離れたところで展開している中国プロジェクトは、ラオスでおこなっているのにもかかわらず、ラオス人従業員はひとりもいない。全部中国から来た人たち。だから雇用の拡大にはつながらない。そのうえ、厳重に立ち入り禁止なのだ。

まだ操業しておらず、建物を建てるなど準備中で約400人の労働者が来ているということだ。たぶん操業開始になると千人単位の中国人がやってきて、商店なども自前でオープンするのだろうが、さすがに今は、食料品やせっけんなどの生活物資だけは、ラオス人から仕入れている。プロジェクトの中に掘立小屋があり、そこに村の人たちが輪番で品物を売りに行っていた。

親戚のおばちゃんが、卵を売りに行くというのでつれてって。と言ってみる。おばちゃんびびる。プロジェクトの中には警備員がいっぱいいて、銃を持って警備しているという。それでもおっかさんスタイルに着替えをして、つれていってくれることになった。ほとんど空の天秤まで担がされる。

つい最近まで山だったところが、草木が一本も生えていない平地になっている。プロジェクトに大型トラックがはいるためだけに、橋が2本もかけられ、道路が敷かれている。そして中国人の方々が昔、映画で見たピラミットの建設現場のようなようすで過酷な建設作業をしている。宿泊はブルーシートの上にやはりブルーシートで屋根だけをつけたようなところまである。そこに寿司詰めになっているらしく洗濯ものがぎっしりと干されている。こんな環境で山から一歩も出ずに何カ月も建設作業をするらしい。しかし、まだなにもはじまっていないので、結局、そこでなにがおこなわれるのかはわからないままだった。そこから下流にある村は、はじまるプロジェクトの環境変化を丸々かぶることになるが、村人は誰一人、何が始まるのかを知らない。

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