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命の重み

Img_2294 ふたりは、わたしがとうちゃん、かあちゃんと呼んでいる夫婦である。とうちゃんは、70代、かあちゃんは60代だが、二人とも正確な生年月日を知らない。

帰国直前に大気の関係でなかなか通じない衛星電話に電話すると、たまたま通じた。「生き残っている私たちの娘よ。もし、私たちが死んでしまっても、ちゃんと生きなさい。」と言った。

彼らには、本当の子どもが16人あった。今、生き残っているのは7人プラスなんちゃって娘の私。彼らと話をすると今でも死んだ子どもひとりひとりを背負って生きていることがわかる。9人も死んだのに、ひとりひとりが彼らの中で生きているのだ。数ではない。彼らの子どもたちとわたしは仲が良い。普段、30代の7人のこどもは、みんないいかげんにしろよ・・というほどノー天気だ。しかしときどき、彼らが兄や姉を、自分が看取ってしまった妹を背負って生きていることを知ることがある。彼らの中には「生き残った自分」という思いが常にある。明日、死ぬかもしれないけど、今日の命は重い。という気持ちがあたりまえのように伝わってくることがある。

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