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2012年8月

太陽の光

 借家を探す際の条件として、日当たりが良いこと。というのが必須だ。しかし、こういつまでも残暑が厳しいとどうやって太陽の侵入を防ぐか考えてしまう。

ラオスでは、日が当たらない家が好まれる。衣類でも、家の間取りでも、とにかく太陽に当たらないことを考える。だから日本人が好む、低い位置まで間取りがある大きな窓は好まれない。たしかに酷暑の中を歩いて、日の当らないくら~~い家に入ると、涼しくてほっとすることはある。

同居人ティーは、暑ければ暑いほど、窓をしめたがる。扇風機をかけているんだから風はある。という。アラブの女性が、いろいろかぶってすべて覆っているのは、もちろんイスラムの教えのせいだが、暑さを防ぐということでもあるらしい。でも、実際に暑いと、どんどん脱いだり、窓を開いたりしたいワタクシ。

暮らしに生きる祈り

トーは、お酒大好き、大酒のみである。来日中に、日本語では「雨安吾」という期間に入った。ラオスではその間、雨季真っ盛りで、人々はハレの行事をいっさいしない。3ヶ月間であるが、トーは毎年、禁酒禁煙する。前日まで浴びるように飲んでいた人が、満月を境にぷっつりやめる。

大汗をかいた公演後にジュースを飲んでいるトーのようすにたくさんの方から理由を聞かれる。信仰上の理由で・・というと、みなさん質問が止まらなくなり、なんだか話がへんなほうに向かい、私は冷や汗をかいてしまう。それを見たトー「健康上の都合で。と答えればいいよ。」という。そちらの方が現状に近いかもしれないな。

ラオスにおける私の居候先に1週間も滞在すると、必ず一度は朝4時ころにたたき起こされ、みそぎをした後、どこか祈りの場につれていかれる。それは台所のかまどだったりする。ラオスの暮らしの中には、まだまだ儀礼や祈り、それに伴う禁忌がたくさん生きている。心から信じていない私のようなものは、はじめ面倒に感じる。しかし、彼らは暮らしの中の一こまとして、たいした思い入れもなく、淡々と儀礼に従う。そのうちに感じてくるのだ。かれらだって、めんどうな人間関係やうまくいかない仕事と戦っている。それなのに、ラオス人一般のしあわせ指数は確実に日本より高い。かれらは、自分に生じるさまざまな不都合が、人間だけの能力で解決できるとは思っていない。人間を越えた大いなるもの。それに対する祈りの時間を持つこと。畏敬の念をもつことによって、心は健康に生きていることができる。

生まれたときから暮らしの中でそれを信じて、大いなるものと行事を通じてかかわりながら生きていけることはなんて幸せなことなのだろう。

旅はまだまだ刺激的

 チェオボンは今年も日本をあちこち駆け回った。

私たちは、場所の持つ力に反応する。今回も、野もあれば、由緒あるお寺もあり、町の会館もありだったが、どこも新鮮な場の力を持っており、それぞれに刺激的だった。特に京都から近江あたりをうろうろするなかで、遠い昔から発せられた呪のようなものを感じることがあった。トーは,歴史の詳細など何も知らなくても、日本の場がもつ古くからの力に反応していた。日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

Img_2323       

       これは京都でワークショップを開催した法然院というお寺

集まった黒い人たち

 チェオボンも参加するいいだ人形劇フェスティバルで、カンボジア影絵の「ティーチイン一座」と再会した。わたしもうれしかったが、何といってもトーは同じように黒い人たちに久しぶりに会えて大喜び!!

Img_2329 クメール語とラオス語は全然違う言葉だが、彼らがカンボジアからもってきたおかずを使っての昼ごはんをいっしょにいただき、なぜか男どもは猥談で盛り上がり、私とカンボジアコーディーネーター福富氏、お互いの言語を日本語でする合わせてみても、なにがなんだかわからず・・

しかし、彼らの上演を見て、そうそうこの精神!!私たちが向かうのはこっちだよ。と、にわかに思い出したチェオボン。カンボジアチームありがとう!!

チェオボンツアー終了

 20日間の行程。生きてきた中でいちばんスケジュールがタイトなきついツアーだった気がする。その間、ずっと集中していたので、メールチェックさえろくにする気が起きなかった。最後まで、とても元気で、成田でトーを見送り、家に帰り、マッサージに行こうと思って予約電話をすると、ろれつが回らない。6分歩いてマッサージにいくのに、途中で失神するのではないかと思った。それほど気が抜けた途端に疲れがバケツで降ってきた状態。Img_2341

チェオボンの何がきついと言って、本や段取りがないので、毎回芝居が変わる。毎回、最高の集中とエネルギーがないと即興がよれよれになる。だから舞台上でときどきあいさつなどしていますが、あの時点でまだ現実には帰っていない。異次元に飛び込んで、ゆっくりはい出してくるのって、ほんとに毎回、火事場にいったみたいである。

終わるとすごくさびしいが、途中では、プレッシャーに負けそうになって、早く終わればいいと思う。そしてまた、すごくさびしくなって、早くチェオボンがやりたいと・・すでに今日、思っている。

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