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ガラにもなく経済の話

ラオスの田舎には、美しい手工芸品がたくさん残っている。最近、それらが日本でも話題になり、大手企業の進出がはじまった。しかし田舎の手作り品は、手間がかかる上に、同じ規格品を大量に生産するには全く向いていない。そこで技術力の高い日本は、さまざまな方法を編み出して、それらをマニュアルとオートメーションの世界に持ってくる。地方都市にしっかりした工場を建てて、大量生産を始める。するとどうなるか・・・田舎の本当の手作りは消滅する。いままでそれで暮らしていた人たちは、食いあぶれるか、町のオートメーションの一員になって誇りを失う。そんなケースがここでも、あそこでも・・と聞こえてくる。怒りが込み上げてくる。しかし、感情的になってはいけない。市場の原理というものを考えると、良いものを見つけた。→売りたい→たくさん売りたい→安くたくさん作るにはどうしたらよいか?と考え、競争することが市場である。村の人たちも、工夫はたくさんしている。少しづつでも、早く作れるように、しっかり作れるように日々工夫が施される。伝統芸能でもそうだが、今に生きていなければ、自動的にすたれてしまう。村の工夫はよいが、企業の工夫はダメだ。というわけにはいかない。納得できないけど・・

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