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季節を生きる。

 ひさしぶりにトーとスカイプ。「こたつ」は出したのか?と彼はきいた。昨年の冬、彼はひとりでフランスで仕事をしていた。一昨年の冬、3週間であったが日本で過ごした。熱帯で生まれ育った彼は、冬を生きることを知らなかった。フランスも日本も、観光に来たわけではないので、寒い季節を生きる必要があった。日本では、こたつにはいって、熱燗をすすりながら鍋を食べた。フランスは、またきっと違うのだろう。彼はそれで新しいイメージを知ったそうだ。知る前と後では、湧きあがるイメージが違う。
 ランドスケープということばがある。正確には知らないけれど、流れてゆく風景を思い浮かべる。映像で見れば、風景はただ流れている。最近の高額な観光旅行では、ときどき現地に行っているのにただ流れる風景だけを愛でて終わる場合もある。しかし実際は、場所は生きている。

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