少数民族の文化
昨夜、体調不良、および発熱を押してHPEの谷由紀子さんの展示会で行われる樫永先生と谷さんのトークを聴きに行った。谷さんは、ラオスの山奥で少数民族の方々と布を作っていらっしゃる方、樫永先生は、ラオス、ベトナム国境付近を中心に黒タイ族の研究をなさっている方。無理して行っただけあって、むちゃくちゃおもしろかった。
ラオス、ベトナム、中国、ミャンマー国境付近は、少数民族の方々が入り乱れて暮らしている。国境の意味がよくわからなくなる。かれらの歴史は、ほとんどの場合、伝説で語られる。とにかく独特の織物、衣装、風習などなにもかも興味深いのだが、共通しているのは、森と生きてきたこと。
森と生きるということは、森にあるものを最大限利用するということだ。たとえば葛。葛は日本にもたくさんある。葛はもちろん食料として様々にアレンジされてつかわれているが、繊維をとって布にすることもできるのだ。たとえばグヮバ。首都ヴィエンチャンでお腹を壊したとき、食べさせられ治ったことがある。薬になるのだ。そしたら優れた染料でもあるそうだ。
人々の暮らしは限りなく深く、森は限りなく豊かだ。実際、そのあたりをうろつくことが多いので、残念ながらそこが、どんどん開発によって壊されていっていること。少数民族の方々の優れた文化がなくなりつつあることを知っている。地球はどこにいくのだろうか?
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