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2013年5月

言葉は難しい。

 ずいぶん長くラオス語とつきあっているが、あるレベルから先に行くことができない。現在、夏の仕事のことで、かなり複雑な相談をラオスとする必要がある。相談前夜、4冊もある辞書と首っ引きになって予習。しかし、辞書は文化の違いによるニュアンスの違いまでは教えてくれない。たとえば「指導する」ということば。たくさんある。ラオスの場合、政府から指導が入った。などという感じになるとかなり怖いニュアンスになるし・・例文は「どの漢字をつかえばよいか指導した。」とあり、紹介と同じ動詞がでている。私が言いたいのは「指導しながら育てていった。」というニュアンス。どれだろう?命令されたようなニュアンスになるとすごく困る。でも、スイッチはどれか教えてもらった。程度もちがう。そのようなことばばかり・・ためいき

相談当日。「出身地はどこ?」と何度聞いても「生年月日」を答えるメンバーあり。どっちが悪いのか不明。あさぬま語を比較的よく理解できるトーさま、スカイプのそばでげらげらわらうばかり。手伝ってくれよ!!

静かに限りなく静かに壁を越えよう。

民主主義から程遠いラオスと、いまだに経済大国は偉いと思っている日本をはじめとした発展した??国々の間に入って、ただ単に芸能を取り行おうとすると、信じられないような理不尽に翻弄される羽目になる。
「あなたが強硬に芸術性うんたらいうなら、ある日突然、トーはこの世から消えてしまいますよ。」
 と平気で言う人さえいるのだ。このような脅しは、日常的にあり、ほんとうになることもある。私たちは、あまりにも弱者だ。と絶望的に思うことがある。そういうとき、普段尖鋭的で、王様のようなプライドを振り回しているトーが、ころっと不思議な状態になる。怒りというものをすべて帳消しにしてしまうのだ。あなたは勝者です。ごめんなさい。と、あっちにも、こっちにも静かに負けて見せる。自分の怒りから抜けることができない私は、あくまでも理不尽に対して抵抗するだけで、先がない。私は、ラオスの人が、突然、敵の前に這いつくばって、結局するりと難局をぬけだし、怒りなどすべて忘れてにっこり笑うのを、なんども驚嘆しながらみたことがある。弱者であることはときどき鋼より強くしなるのだ。

といいながら、あまりの理不尽にやっぱり怒りを消すなんて無理なばかなわたくし。トーは「もっと静かに壁は越えましょう。」をカラカラ笑う。そもそもこんなとき、笑うことができない自分。

低音美人

 ちょっとひま気味で、韓流時代劇にはまりまくり。あのいくらなんでもありえねえ設定が、さらに時代劇という異空間の中で、納得したりしてやめられない。

で、今回に限らずいつも思うことだが、字幕付きDVDで見ていると、じかに役者の声が聞けるわけ。韓国の役者さんは、男女とも魅力的な声の方が多い。中でも感覚的に不思議な気になるのは、若い美人丸出しの女優さんが、えらい低音でセリフをしゃべることだ。たしかにキャラクター的にキャンキャン系の若い女というのは必ず登場し、高いキャンキャンしたしゃべりをする。しかし、内面的に深い役の女性は、みんなものすっごく声が低い。なんで日本の習慣って女性に高い声を求めるのかな?私はときどきバイト先の電話に低い声ででてしまっておこられることがある。礼儀正しく対応していても声にドスが利いていると、愛想がないといわれる。

舞台あいさつで「愛想」をだすためにちょっと高い声で話すとトーが「声をつくるのはやめろお~」となぜかおこる。おかげでどんどん無愛想になってゆく。

しかし低音の韓国語ってなんだかすてき。20代前半の女優が、低音で哀しみをかたると切々と心にしみる。低音。いいなあ・・

Jerry Fish

ナチュラルダンステアトルの新作「Jerry Fish」を観に行った。実力のあるダンサーと中村しんじ氏、川野眞子氏夫妻の個性的な料理法??ですばらしい舞台だった。ダンスがすべて好きなわけではない。このふたりの作り方がすばらしいこと。出演ダンサーがそこに今、生き生きと生きているたたずまいがあること。

昔からまこちゃんのファンだった。なんどか一緒に作品に参加した。8年ほど前、まこちゃん、えりか、わたしの3人は、ユニットを結成した。わたしたちは、既成のダンスから少し離れた「地球の命あふれる身体のどこか?」を探し作品を1本作った。そのころ私以外の二人は国内外で売れまくっており、一緒に会う時間を作るのは至難の技だった。もっとばあさんになって、もう少しひまになったらもっともっと作ろう。と誓い合ったが、えりかが逝ってしまった。

それから私はラオスのあやかしまっしぐらだし・・まこちゃんは、今でも大忙し。だれもそこに共通の想いがずっとつながっているなんて思わないだろうな。でも昨日、ダイナミックな舞台とまこちゃんの踊りを久しぶりで見て、強く感じた。地球は生きている。

五月晴れ

Img_2420 気持ちの良い一日。山には野の花が群生して夢のように美しかった。

ここが東京の一角だなんて信じられないくらい。

5時間ほど歩くとにわか雨

そのあと・・ひさしぶりで虹をみる。

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