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静かに限りなく静かに壁を越えよう。

民主主義から程遠いラオスと、いまだに経済大国は偉いと思っている日本をはじめとした発展した??国々の間に入って、ただ単に芸能を取り行おうとすると、信じられないような理不尽に翻弄される羽目になる。
「あなたが強硬に芸術性うんたらいうなら、ある日突然、トーはこの世から消えてしまいますよ。」
 と平気で言う人さえいるのだ。このような脅しは、日常的にあり、ほんとうになることもある。私たちは、あまりにも弱者だ。と絶望的に思うことがある。そういうとき、普段尖鋭的で、王様のようなプライドを振り回しているトーが、ころっと不思議な状態になる。怒りというものをすべて帳消しにしてしまうのだ。あなたは勝者です。ごめんなさい。と、あっちにも、こっちにも静かに負けて見せる。自分の怒りから抜けることができない私は、あくまでも理不尽に対して抵抗するだけで、先がない。私は、ラオスの人が、突然、敵の前に這いつくばって、結局するりと難局をぬけだし、怒りなどすべて忘れてにっこり笑うのを、なんども驚嘆しながらみたことがある。弱者であることはときどき鋼より強くしなるのだ。

といいながら、あまりの理不尽にやっぱり怒りを消すなんて無理なばかなわたくし。トーは「もっと静かに壁は越えましょう。」をカラカラ笑う。そもそもこんなとき、笑うことができない自分。

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