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2013年7月

地名

本日、トーとあとふたりのラオスメンバーが来日し、長野県飯田市で開催される国際人形劇フェスティバルに参加する。先日、私もハノイ乗り継ぎで帰国したが、ハノイでは夜中の0時代に4本もの日本便が飛んでいる。成田2本、大阪1本、名古屋1本。特にNARITAとNAGOYAは10分違いで飛ぶ。今回は名古屋に来てもらわなければいけない。「NARITAではなくNAGOYAだ。」とトーにいうと「なにがちがうの?」「場所が違うんだよ。」「どっちでもいいや」「・・・」

漢字で書くと簡単だが、知らない人に音で理解してもらうにはややこしい日本の地名。

口は災いのもと

帰国したばかりなのに、ラオスの居候先から電話が来ておこられる。

発端は・・プライバシーなど一つも存在しない居候先でパソコン仕事をしていると、隣の家の甥(6歳、小1)が来て、いきなりパンツをおろし、ご自身を指差しながら「これ日本語でバダオっていうんだよな?」という。「はっ?」「バダオ!!」「ばかたれ!チンチンっていうんだよ。」甥爆笑!なぜならチンチンとはタイ語で「ほんと」という意味だからだ。そこでハタと気がつく。私ははめられたのだ。甥ははじめから日本語など聞いたことなかったのだ。「6歳のおれさまにはめられる知能が悲しい。」などとのたまう。それなのにサービスにもうひとつ教えてしまった。

わたくしの帰国後、甥の小学校で男子たちがいきなりパンツをおろしご自身を指差し「日本語でチンチンです。」といい、ひっくりかえって「こちらは○○タマといいます。」というのが爆発的に大流行!!あまりの下品さに先生たち「発信源はどこだ!」となり、あっという間にバレたというわけ。

あまりの展開に赤面!!面目ない・・どころか、嫁に行けん。

米食

クーラー利きすぎのベトナム航空夜間フライトで帰国。成田に着いたらくしゃみ止まらず。

ひさしぶりの日本食。でも、なんだか物足りない。なにしろラオスでは、唐辛子を利かせ、ごったり煮込んだ味の濃い料理と生どくだみをばりばり食べ、もちごめを朝から山ほど食べていた。Img_2442


こちら近代的な台所。でも、もちごめをふかすときは、旧装置がおいしい。いまでは、海外帰りの家庭など、もちごめをあまり食べない家庭も増えてきたらしいが、私がお世話になっている周辺は、とにかくなんでももち米。お昼などにあっさりおいしい麺料理を食べることも多いが、原料はみんな米。おかずにも隠し味として炒った米を使っているものが多く、とにかく米。毎日、あきれるほどビールを飲んでいたが、これは最近の文化。田舎にいけば、お酒も米。

で、個人的感想かもしれないけど、なんだか力がでる気がします。

百姓として生きてゆくこと

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親戚の村に行った。彼らはずっと河と共に生きてきた。氾濫することが当たり前の自然の河で、氾濫を見越して農作物を作ってきた。河には大きな魚があふれ、森には小動物やさまざまな森作物?があった。しかし、この環境は終わりを告げる。すでにつぎつぎにダムの工事が始まっている。山は崩され、工事用トラックが走り回る。

今回、素朴に生きてきた彼らの生活感覚が変わっていることに驚く。自給自足で生きてきた彼らは生産物を流通にのせるという概念をもっていなかった。説明しても理解できなかった。しかし、今年彼らはどうやって現金収入を増したらよいのか?そればかり考えるようになっていた。自分たちの食べ物をつくっていた畑は商品作物用果樹園に変わっていた。一見、ただ漫然と素朴に生きているように見えるが、必死に方策を探り、工夫を凝らして急激に変化し続ける環境と戦っているのだ。1年前とは完全に様変わりした畑をみせてもらって感慨深かった。兄さんが突然「自分たちは貧しいのだということを知った。」と言った。彼らはお金を持っていなかったので、確かにずっと貧しかった。しかし、豊かな森の中で彼ら的にはいままで不自由を感じていなかったのだ。いままで彼らは貧しいと思っていなかった。夕飯をたべたあと必ず始まる歌や楽器の演奏が一度もなかった。彼らはもう歌わないのだろうか?何度も聞いてみたいと思ったが、なぜだかはばかられて、聞くことができなかった。

夜行バス唖然!

 昨年、北部行き夜行バスに乗って快適だったので、今年もそうすることにする。チケットを買う時、やたら「男?女?」と聞くので、不審には思った。バスが来て、唖然!!なんと夜行寝台バス。せまい寝台に二人づつ寝るのだ。夫婦とかならいいが、ひとりあぶれた人は、見知らぬ人といきなり揺れるバスで添い寝なのだ!!そりゃあ、バスを転がしている親父にしてみれば、文字通り寿司詰めにした方がもうかる。しかしいくらラオスでもそれはないでしょう。私は比較的コンパクトな人間なので、まだいいが、友人は大きな男性で一人でも足を延ばせないのに、ダブルのお相手はでっかい西洋人さん。しかも、このスリーピングバスは、でっかくVIPバスとかいてある。料金が高い。どこがVIPなのか?VIPとはびっくりピッグ(豚)並みということばの略語なのか?いやはやあきれましたが、片道12時間くらい、往復そのバスに乗った。

感電事情

Img_2469パソコンを使うたびに感電する。これは、わが居候先の配線。いちばんPCを使用するのは、スタジオ「カオニャオ」で仕事中。稽古をしながらどんどん音を編集してゆくためだが、スタジオは照明機材が使えるように電気容量が多くなっている。そのため感電程度が激しい。家ではぴりぴり程度だが、スタジオではときどき「アチョ~」とか叫んで飛び上がることがある。

先日、外国人が住むように企画された友人宅で使ったときは感電しなかった。どうも電気事情と言うよりは、配線に問題があるのではないか?だって、このとおりでっせ。コンセントを抜くときは壁を押さえないと、壁ごと壊したことがある。スタジオでも全然感電しないトーは「おまえの身体が弱いのだ。」というが・・そういうこと関係ないと思う。

国境はいつもむちゃくちゃ

ヴィザがなくなる前に一度国境を越えてタイにでて、道を横断してラオスに再入国する必要がある。

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首都ヴィエンチャンの中心部から出ている路線バス約60円で国境。写真は、そのバスの補助いす。屋台でおなじみの椅子だが、バスの中でもおなじみ。しかし、揺れるバスでこの椅子に座っているのはなかなか難しい。満員になるので、座る方が楽と言えば楽だが・・

国境はメコン河に架かる橋。ところがこのラオス側のシステムが毎回良くわからない。何度も経験していることなのに、いつもオタオタしてしまう。今回は、なにやら怪しいカードをゲートで挿入しないと通れないのだが、どこでそれを入手したらいいのか誰に聞いても良くわからない。ラオス語が全然わからない観光客は、いったいどうするのだろうと心配になってしまう。Img_2462


やっとのことで国境を渡る。悠久のメコンは、いつもどおり広漠と流れているが、すったもんだで疲れきって感慨もなし。この位置がきっと国境ライン。メコン河の真ん中。

またしてもゲテモノの話題

Img_2455 どこかのSMショーのように縛られている方は巨大なとかげさん。首都ヴィエンチャンを少し離れた市場で売られていた。もちろん食用。

お昼にはいった風光明美な河沿いのレストランの名物料理はワニ肉。味は普通だった。でも食事中に目の前の河を不審げな形をした流木が流れてきてびくっ!ワニを食べているところをワニにみつかったら食べられるのではないかと思ってしImg_2454まった。

つぎなる写真は、食用の虫を売っているところ。なんで今回は、こんな話題ばかりなんでしょう。

いつもどおり祈りの日々

 我がラオスの家で日々大切なことは、祈りの時間だ。Img_2445_1


写真は我が家の祭壇。祭ってあるのは、どこかの女神さま、大黒様らしき方、昔の王族ペッサラート殿下の写真、仏さま。つまりは案外誰でもよい。なぜなら、ほんとうに祈るべきは、大いなる天空。大いなる自然だからだ。毎日、お花、お線香をささげ、祈る。

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ふだん悪魔のような破壊主義者ワルガキくんも、朝は制服を着て殊勝な顔で托鉢をし、その後彼の家の精霊に祈る。日々重ねられる小さな儀礼。とても大切な時間だ。

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