しぶとく暮らせばけっこう幸せ
わが居候先は、典型的な庶民である。8か月前に来た時、親戚も含め給料がみんな突然3倍に上昇し、歌え踊れの大騒ぎであった。いきなり給料を3倍にするって、いくら経済はわからんちんの私でもラオス政府ってすごい!といろいろな意味で考えてしまう。また庶民も庶民で長靴を買うのに借金したと言っていた人が、ばしばし自宅をぶっ壊し、家を新築しようとしたり、息子の結婚式に有名歌手を呼んでコンサートしたりしていて、開いた口がふさがらなかった。それが今回来てみたら、見事に鎮静化している。給料がまたドドドッと下がったのだ。
これはね、みんな公務員の話です。
日本人だったらこんないつどうなるかわからない暮らし耐えられないだろうなあ。不安が先に立って一時収入が入ったら、その分きっちり貯金してしまいそうな気がする。ふたたびドドドっと下がったこちらの人々は、口ではワーワーいうけれど、どっこいしぶとく楽しそうだ。我が家では、ペットボトルにねぎだの、菜っ葉だのが植わっていた。残飯を植えただけとのことだった。出勤前にそれらに水をやりながらうちのねえさんは大きな声で歌を歌っていた。
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