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バニヤンの木陰で

この本は、ポルポトの時代を経験した作者による文学作品である。ベトナム戦争からポルポトの時代にかけての出来事は、多くの文章、映像があり、接する機会も多い。それぞれ人間の根本について考えさせられるものが多いが、この本は自分にとって特別だった。9784309206479_3

描かれているのは、悲惨な体験である一方でその中でいかに美しく生きようとしたのかということだ。根底にあるのはクメールの文化とカンボジアの豊かな自然だ。それらに触れる機会がある私は、その美しさを容易にイメージすることができ、どんなに悲惨な状況になっても、そこに戻ろうとする人間の尊厳に深く感動する。古くから伝わる力強い文化が人間を支える力を持つこれらの地域にときどき嫉妬さえすることがある。

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