日本の細かい規律
知り合いのラオス人留学生が、一時帰国することになった。彼女は、喜びというよりほっとしていた。あまりにも明らかだったので考える。私はもちろんだが、JICAのようなお堅い仕事でラオスに滞在した方もしばらくぶりで日本、特に東京に帰ると「なんだか息苦しい」と感じるらしい。東京は、せせこましい上に、細かなルールで物事が動いている。新宿駅の前で空を眺めて口をあけて笑っている人はいない。いきなりゴザを敷いて庭でとれたばかりのトウモロコシを売るおばあさんもいないし、それを買って、その場で食べはじめる人もいない。みんなが目的をもってそれに向かって動いている。それだから世界有数安全で、正確で、生産的でいられるのだ。それは理解できる。
日本でラオス劇団のアテンドをすると一日中オニのように怒っている。「あ、そこでそれしちゃだめ!」「とっとと移動して!!」マジでいつも3Kgはやせる。しかし、毎月のように海外で仕事をしているトーが昨日スカイプで言った。「わたしも海外が多いですから最近はしゃんとしています。」あんまりしゃんとしなくていいと思う。
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