« うげげな風邪の日々 | トップページ | 秋につつまれて »

ばあちゃんをつれてゆくのはだれか?

 ヴィエンチャン芸術祭の準備は佳境。問題は山積み。一歩も引かずバックサポートを続ける私にトーはしみじみ言った。「今、目に見える報酬を払えないけど、将来、あなたがおばあさんになって足腰が立たなくなったら、うちの息子たちがあなたをトイレにつれていくでしょう。」あれ?どっかで聞いたセリフだな。15年ほど前、意欲に満ちているが貧しく教育が受けられなかった青年の学費をだしたことがある。そのとき、その青年は「あなたが年取ったら、私があなたをトイレに連れていきます。」と言った。これはラオスにおけるひとりもんの女性への殺し文句なのか?

 

その青年は、成功した。奇跡のように社長になった。それでも「トイレに連れてゆくのは私だ。」と言い続けた。そしてあるとき、ぽっくり死んでしまった。ラオスでは先のことなど、なにもわからない。そしてほんとうは日本だってわからないのだ。

 

だが、まてよ・・トーの実母は私と同じ年齢だ。なんで、トイレに連れて行ってくれるのが息子たちなんだ?私が連れていきます。といわないところが、なんというか、その・・

« うげげな風邪の日々 | トップページ | 秋につつまれて »

メコンの木霊(日記)」カテゴリの記事

プロフィール

無料ブログはココログ