実態の説明
最近、ラオスのことを話す機会が多い。専門的な話ではない。ごく普通の事。実態に慣れてしまっているのでつい誰でもわかることだろうと思ってしまう。しかし、体験したことが無ければ解らんことというのが、世の中にはすごくたくさんあるのだ。
たとえば未舗装道路。雨が降ればぐちゃぐちゃにぬかるみ、車もはまれば人もサンダルで歩くことが困難になる。天気の良い日が続けば、乾いた砂が舞い上がり、衣類も自身も茶色に染まる。髪を洗えば水はどろどろになる。電子機器は、砂が隙間に入り込んで故障する。とても当たり前のことだが、あんがい解らない人が日本の都会には多い。食べものでも、政治体制でもなんでも同じように実態というものは、離れてみているだけではなかなか理解できないものだ。いやいや、少しくらい一緒に暮らしてみてもわからないことはまだまだある。ラオスの方々の死生観は、かなりわれわれと違うが、何年たってもはっきりいってよくわからないままだ。
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