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2015年3月

不思議な友達

 ヴィエンチャンフェスティバルの写真が難民となって世界に散らばっているラオスの人々のネットワークに流れ、10年ぶりくらいで連絡してきた友がいる。

彼は30代後半、11歳の時からずっと僧侶だ。ラオスの仏教。つまり上座部仏教の僧は戒律が厳しい。出家しているのだから家族はおらず、お酒は一滴も飲まず、女性はバスで隣に座ることも許されない。近づいてはいけないのだ。360いくつかの戒律を守っているそうだ。全体的にゆるーい性格の方が多いラオスでは、出家経験者はかなり多いが、数年すると還俗するのが普通だ。しかし彼は一度も還俗していない。
 たいへん頭脳明晰な彼は10代後半にタイにある上座部仏教大学院のようなところで学僧をしていた。そのころよく遊びに行っていた。町で乞食に会うと必ず施しをし、ことばをかけた。こまっている人がいたら必ず助けようと努力した。つまり彼は絵にかいたようなおぼうさまなのだ。ある日、お部屋に行った。日用品はなにもない。仏教の本だけが積み重なっており、大きな仏様のかけじくだけがあった。しばらくすると仏様をめくった。仏さまの下には・・深田恭子さんの写真・・は?・・もう一枚めくるといきなりアチョー!!と叫んでカンフーポーズ。そこにはブルースリーがいた。やたら決まっているカンフー。「読経の合間にいつも練習しているんだよ。」とのことだった。その後、彼はパリのラオス難民の方々に請われてフランスに渡り連絡が途絶えた。

現在、カルフォルニアでラオス難民の方々のためのお寺にいるそうだ。「何も変わっていないよ。」と彼は言う。今、彼はフランス語も英語も普通に喋るが、私にはラオス語で話をするあいかわらずアチョーとやっているそうだ。「あ~そうだ。増えたものと言えば今部屋にパソコンがあるんだよ。待ち受け画面はね・・」「もしかして深キョン?」「あたり~!!」とてもとても緩やかに豊かに静かに話す人だ。信じられない・・

衣装を縫う。

まとまって時間ができたので、昨年から気になっていた衣装を新調する。ボロボロになったので、同じスタイルでつくる。・といっても、我が家は狭い上にミシンがない。某場所に遠征し、3日間、一日14時間くらい縫物。やたら集中する。下手だけど、好きなのだ。Img_4050


衣装って楽。遠目でよければ細かいところがひどくても合格。道具で使う袋物などあほのように縫いまくるが不器用なのでとにかく近くで見ないに限る。これだけ縫うとちょっと満足感。

ラオスから帰って来てからもトーが来日していたり、新作ライブをやったりかなり忙しかった。ひと段落。気がつけば春だ!!Img_4048


我が家の近くは完全に春の装い。モーレツに小説が読みたくなった。それもミステリーなどでなくじっくり取り組んで読むタイプ。とりあえずジョン・アービング再読「ホテルニューハンプシャー」から・・そして古い音楽が聞きたくなった。図書館から本とCDを借りてくる。借りてきたのはジョニ・ミッチェルとニーナ・シモンどういう心境なんでしょうか?とりあえず働かないことにはお金が底をついているが、それは慣れているので見て見ぬふりをすることにした。

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