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夢と現実のあわい

 幼いころから、山の中をひょうひょうと駆け回る不思議な少数民族という存在に興味を持っていた。その手の本を読んでは夢想していた。20代にバックパックをかついで中国南部、雲南省からチベットにかけて旅をし、民族衣装に身を包み、畑に立つ不思議な民族の方々を遠くから眺め、その笑顔に少しだけ触れ憧れていたものだった。はっきり覚えている。その方々は、中国で泰族、苗族と呼ばれる人々。

現在、私がラオスで居候している家は、中国で言う泰族。彼らの大陸放浪歴は、さまざまな困難の連続でたいへんなことであるが、現実の私と彼らは、とうもろこしなどかじりながら、ご近所のウワサ話に余念がない。そして50年前に書かれた民俗学の本を先ごろ読んで驚愕。100年ほど前から伝説になっていた中国南部を放浪する小人族。かれらははたして、人間なのか?それとも伝説の精霊なのか?そしてヨーロッパの著名な民族学者がついに発見。かれらは苗族という少数民族だった・・・苗族、ラオスに渡ってモン族。トーの嫁のマイはモン族です。私たちは昨日、スカイプでいかに合理的にできてしまったしみを撃退できるか論議しておった。現実というのは、いつでも至近距離にある。

 ではがっかりしているか?というとそうではない。現実の彼らを知るからこそ、彼らが森で培ってきたさまざまな生きざまを垣間見ることができる。ときには合理的精神だけで干からびた私に強烈パンチを与えてくれる。ただ夢と現実のあわいにあってつくづく不思議だと思うのである。Img_2489


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