ねむの樹の茶店
ラオススケジュール後半。日本チームとカオニャオチームだけでルアンパバーン公演に行った。数え切れないほど訪れているのに、いつきてもルアンパバーンは美しい街だと思う。
毎日、メコン河につきでた大きなねむの樹がある茶店にいってぼんやり河を眺めていた。河をいかだフェリーがゆっくりと行き来する。風が吹いてねむの樹が揺れ、ねむの葉っぱが舞い散る。そこは、野外に板を渡しただけのオープンカフェ。椅子もテーブルも素朴な手作り。ちょっとまがっていたりする。
はじめて店に行ったとき、店の前にジャンボーが止まっていて、あんぱんをつぶしたようなおっさんが客引きをしていた。ちょっとリゾートな気分でいすに座り、たそがれてメコンを見ていると、客引きあんぱんおやじがメニューをもってやってきて「へい、なんにしやす?」ゲゲ・・リゾート丸つぶれ。しかもいっしょに行ったOちゃんたら、ハニーパンケーキを注文。思わず止めに入る。だってだれがパンケーキ焼くんだよ!!あんぱんおやじ「おれが焼く」と宣言。しばしキャンプ用品のような台所でごちゃごちゃ動いていたが、とろける甘さのおいしいパンケーキを持って登場。とにかく、すべてロマンチックなこの茶店。あんぱんおやじだけが異様に不似合いなのだ。ギャップにあきれる・・
それなのに毎日通ってしまった。おやじはジャンボー運転手なのでときどき不在。そうすると待っていたりするわたくし。大きなねむの樹、雄大なメコン、あんぱんおやじこの3点はセットでラオスのロマンなのだ。
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