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いざとなると・・

ラオスの田舎に住んでいる妹のひとりが、山道でトラック運転中崖から転落、重傷を負った。SNSに掲載された彼女の重傷写真を見て、すぐ連絡を取る。「どことどこの骨が折れているのか?頭を打ったようだが意識レベルはどの程度なのか?」家族の答え「起こそうと思って抱き上げてもぐにゃぐにゃ。名前を呼ぶと時々答える。」「だからどこの骨を折ったのか?」「さわってみたけどわかんないよ」


愕然とする。そうなのだ。レントゲンなどない。もし骨折場所が判明しても手術可能な人材も設備もない。複雑骨折および頭蓋骨に損傷が疑われる人間を設備の整った病院まで山道を搬送することなど不可能だ。設備の整った病院など400K離れた首都までない。最後に彼女の母が言った。「どの呪術師に頼んだらいいと思う?」ブチ切れそうになる。しかし、これは私の思考ルートが間違っている。現状を受け入れ、彼らができる最大限のことをするための思考ルートで考えていかなければならない。そのためには、詳細な症状が判明したところで「でもどうにもできないまま放置するしかないのか」という結論しか出ないのだ。彼らの思考は、私とかけ離れた展開をしてゆく。死生観がそもそも大きく異なる。ふだんわかっているような口をきいているが、愛情を持つ人間が災害に会ったとき、それを受け入れてゆくのは難しい。

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