ラクムアン
村の中で泥に埋まるようになにげなくあるこの石は、はじめてここに移住してきた
村の長が、ここに村を開くことを天に宣言した証である。ラオスの地域単位「ムアン」には、このような礎が必ずある。ジャングルと山に覆われたこの地では、さまざまな民族が、さまざまな理由により移動し、新たなムアンを形成していった。現在、この礎「ラクムアン」は、あるところでは安っぽいコンクリートで補修されていたり、ボロボロの黒い折れた樹だったり、よそ者が見ると、「なんじゃこれ?」なものが多い。しかし、ラオスの人々にとって、その場所は、自分のはじまりでもあり、人々の団結の証でもある。心の中に大切な場所をもっていること。その大きさにときどき考えてしまう。礎となる場所をもつこと・・とはいったいなんなのだろうか?
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