ラオスと沖縄
突然、沖縄で開催されるフェスにトーが参加することになった。ところがベトナム戦争(名前はベトナム戦争だが、ラオス、カンボジアをまきこんだインドシナ全体の戦争だった)体験者のトーの父母が、難色を示す。彼らにとって「オキナワ」は爆撃機の発信基地であり、ジャングルで捕虜になった人々が連れていかれて帰ってこなかった場所である。インドシナのある年齢以上の人々・・と言っても私にすれば同年代の人々が「沖縄」に疫病神的イメージをもっていることを、ほとんどの日本人は知らない。歴史教育に熱心なわけでもないラオスでは、すでにトーの年代になると何も感じない。トーは私に「沖縄の温泉をおしえろ・・」と日本といえば「温泉」しか思いつかないようすである。
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