都会の子
ラオスも事情は日本と同じ。首都ヴィエンチャンで生まれ育っていた親戚の男の子は、テレビゲームばかりして外に出ず、すぐ疲れてしまうし、家事は一切できないし、いじめにもあっていた。その一家が1年半前、実家のあるジャングル村に帰るという。私は本気でその子が死んでしまうのではないかと思った。電気がやっと通ったばかりのその村。自然は雄大で美しいが、生活の厳しさは半端ではない。
« 2017年8月 | トップページ | 2017年10月 »
ラオスも事情は日本と同じ。首都ヴィエンチャンで生まれ育っていた親戚の男の子は、テレビゲームばかりして外に出ず、すぐ疲れてしまうし、家事は一切できないし、いじめにもあっていた。その一家が1年半前、実家のあるジャングル村に帰るという。私は本気でその子が死んでしまうのではないかと思った。電気がやっと通ったばかりのその村。自然は雄大で美しいが、生活の厳しさは半端ではない。
週末は近所の神社のお祭りだった。揃いのはっぴの方々が、元気に神輿をもんでいた。そういえば台湾でお祭りを見たときも、神輿のようなカミサマの象徴は、激しい爆竹とともにもまれていたなあ。
28歳の時、未経験な女性二人で当時約1年だけ解放されていた中国チベットにバックパックを背負って完全な自由旅行を決行した。その前も、その後今に至るも中国チベットでガイドという名の監視がない自由旅行は許可されていない。きっかけは、日本画の学生だった友がチベットに絵をかきに行くのにむりやり私が同行したのだった。旅は過酷で、ひ弱な私たちは、それぞれ旅先で倒れ、たくさんの方々に助けていただいたりした。その友は、いまや売れっ子画家である。私は彼女からたくさん影響を受けた。今回、宮部みゆきさんの小説「三鬼」の挿絵展だったので、たいへんひさしぶりに展示会にうかがい、久々に友に再会した。