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2017年10月

どこでもない所

ラオスに行ってきた。ラオスには今でも交通の便が非常に悪く外界から孤立した場所がたくさんある。ジャングルの奥にひっそりとたたずむ数多くの村々。そして今回一緒に仕事をしたメンバーがいる県は、県まるごとことば、文化、気候がちがうのだ。まず言葉が通じない。学校ではラオス語を習うが、われわれが英語を習うようなものだ。またそもそも山また山の厳しい地形のため、学校とは無縁の人々も多い。

 では、そのひとたちは不幸なのだろうか?彼らは、自分たちのペースでゆったりとくらしている。激しい競争などもない。医療や教育など問題点をあげたらきりがない。しかし、そのような隔絶した地域をむりやり「文明化」することだけが幸福ではない。Img_4821

中秋の名月

 十五夜の前日、ラオスの人たちから「明日は満月だよ!」という通信が多数入る。この満月はラオスでアークパンサーという重要な節目のお祭りなのだ。ラオスは日本のように春夏秋冬がはっきりあるわけではない。しかしお祭りが月齢によって盛大におこなわれるので、日本よりずっと季節感がはっきりしている。

 ラオスの人々にとってお祭りはハレの日。家族で身を清め、さまざまな形で天に祈る。親戚友人あつまって宴会もする。
 日本で日々、食いぶちに追われ、目の前の現実処理的な日々ばかりに追われていると、ふと思う。彼らの濃厚な季節感覚、お祭りは、ときどき目の前の現実処理だけではない、大いなるものに向き合う時間を作る豊かな行事だよねえ。

道を探す

このタイトルは、ちょうど10年前、トーとチェオボンというコンビを組んでオブジェクトシアターに挑戦し始めた時、ラオスデビューのスポンサーになってくださったラオスフランス語学院が、私たちの暗中模索状態を見てつけてくれたものだ。

 9月、たくさんの友人の舞台を観た。みんなベテラン。しかし20年以上も追及してそれでもみんな今でも道を探し続けていることがわかる。私自身、10年近く上演している小品を精査しなおしてライブにのせてみたら、またちがった風景が見えてきてしまった。9月に観た舞台は、それぞれ感慨深いものだった。道は限りなくどこまでも伸びているのだ。

で・・なんでパエリアなのか?そのなかのひとつフラメンコライブを観に行った時いただいたパエリアがえらくうまかった。Paeri_1

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