どこでもない所
ラオスに行ってきた。ラオスには今でも交通の便が非常に悪く外界から孤立した場所がたくさんある。ジャングルの奥にひっそりとたたずむ数多くの村々。そして今回一緒に仕事をしたメンバーがいる県は、県まるごとことば、文化、気候がちがうのだ。まず言葉が通じない。学校ではラオス語を習うが、われわれが英語を習うようなものだ。またそもそも山また山の厳しい地形のため、学校とは無縁の人々も多い。
では、そのひとたちは不幸なのだろうか?彼らは、自分たちのペースでゆったりとくらしている。激しい競争などもない。医療や教育など問題点をあげたらきりがない。しかし、そのような隔絶した地域をむりやり「文明化」することだけが幸福ではない。
