中秋の名月
十五夜の前日、ラオスの人たちから「明日は満月だよ!」という通信が多数入る。この満月はラオスでアークパンサーという重要な節目のお祭りなのだ。ラオスは日本のように春夏秋冬がはっきりあるわけではない。しかしお祭りが月齢によって盛大におこなわれるので、日本よりずっと季節感がはっきりしている。
ラオスの人々にとってお祭りはハレの日。家族で身を清め、さまざまな形で天に祈る。親戚友人あつまって宴会もする。
日本で日々、食いぶちに追われ、目の前の現実処理的な日々ばかりに追われていると、ふと思う。彼らの濃厚な季節感覚、お祭りは、ときどき目の前の現実処理だけではない、大いなるものに向き合う時間を作る豊かな行事だよねえ。
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