国土の色合い
ひさしぶりで四国から東京まで国内線飛行機の窓際の席にすわる。あきれる話だが、離陸した飛行機から大地を俯瞰してびっくりする。四国は、比較的大きな川が縦横に走り、瀬戸内海に流れ込んでいるが、その川が水の色なのだ。何言っているんだ?とお思いでしょう。私がここ20年ばかり上空からながめていた東南アジアの大河は、メコンをはじめとしてどれも茶色なのだ。緑濃いジャングル、間に広がる赤土の畑、そして蛇行して流れる真茶色の大河。これらを上空から見るとそのコントラストは鮮烈だ。しかし、四国のそれは、紅葉もありやわらかい緑色、
そして川は水の色でそのまま海にそそぐ。なんておだやかでやわらかいんだろう。