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2018年4月

高丘親王航海記

 澁澤龍彦著のこの物語は、昭和のおわり、そして澁澤氏の人生の終わりに書かれた小説だ。はじめて呼んだ時、ただおもしろいなあ・・としか思わなかった気がする。再読し、たしかに荒唐無稽な小説であるが、日本から、東南アジア、天竺ことインドを結ぶ広大なそれでいて結びつきながら動いていた地域の影響しあい、ゆさぶられていた歴史を、フィクションという形で描いていると強く思う。

 私はもともと理論派ではないが、最近ちょっとした創作に興味を持ってくださった方に「面白いけど、それはなに?」と聞かれて困ってしまうことが多い。東南アジアとの様々なコラボレーションや暮らしの中から、影響されて生まれてきたことは確かなのだが、荒唐無稽で説明ができない。しかし決して頭の中だけで想像して組み立てられたものではないのだ。この小説も、一見妄想のたまもの?のように見えて、ご自分の死期を予測し、それに向かって病院にいながらアジアを旅した澁澤氏の旅行記でもあるように感じる。

ラオス料理三昧

 ラオス新年は毎年、4月中旬。町は酔っぱらいがあふれ、水かけ祭りなので、どこから水が降ってくるかわからず、機能しなくなる。一方日本の私は、ちょうどラオス正月の期間、毎日ラオス料理を作って、食べることになった。Img_20180414_194853_1

 ラオス料理は大変手がかかる。一般的なラオス料理、ラープ。生米をフライパンで炒るところがみそ。きつね色になるまで・・ではない。生米なので、たぬき色になるまでいる必要がある。弱火で約45分ほど。ずっと米をゆすりながらひたすら炒る。炒り終わったら、それを粉になるまでたたきつぶす。トーは、ひき肉を使用すると怒るが、塊肉をつかって、それを蒸し焼きし、これまた細かく粉砕していると丸1日仕事になってしまうので、さすがにひき肉を使う。おいしいけど、やたら時間がかかります。

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