自然を見る目
トーのパパ、ルートマニーとずっといっしょに仕事をする。日本で素材を探して日本素材でオブジェをつくるというのも大きなミッションのひとつ。いっしょに山に素材を探しに入る。ラオスの森は多様だ。ヤシの実やひょうたんのような大きな実もころがっている。日本は松ぼっくりばっかり。よくあるよね。松ぼっくりでつくった人形・・というと「あほ」といわれる。松ぼっくりだって一つ一つ違う顔をもっている。日当たりがいいところにいたやつ。なにか被害にあってかけたやつ。そこから広がるイメージは、ひとつひとつちがう。古道具だってそうだ。かれらがハンズに興味を示さず、落ちているものばかり拾うのは、へこんだり、ひしゃげたり、使い古されているものたちはひとつひとつ違う顔をもっているからだ。自然はデータではない。個別なのだ。何度も何度も、彼らにそれを教わり、すぐに忘れてしまう。
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