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すり減りやすい言語能力

 10日間ほどラオス語にどっぷりつかり帰国後、ラオス語の先生がつぶやいたことばに無意識に言葉を返すと彼はにっこり笑っていった。「短い期間なのにすごい上達ぶり・・」しかし実情は違う。ひさしぶりにラオスに行き、出会ってすぐにたまっていた話をモーレツにあびせるトーの面前で完全フリーズ。「何言ってんだか聞き取れない・・」つまり10日ほどでやっと少し戻ったということ。そしてまた1か月も離れていれば元の木阿弥。また聞き取れなくなり、ことばも瞬時に出てこなくなる。継続的にテキストの読解訓練はしている。しかしそれでは生のラオス語の役には立たない。ラオスでのワークショップの最中、日がたつにつれて聴覚障害をもつ役者たちが、手話通訳の前に演出家の意思を読み取って動き出すをみて、コミュニケーション全般に関して不思議がどんどん増してゆく。

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