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メンタルの強さ?つうか生き方の差?

 今年を振り返って個人的にもいろいろあったが、またしてもラオスの仲間たちに勇気をもらった・・というか唖然とした年だった。コロナ禍で追い詰められた事象は人それぞれだろう。いちばん顕著なのは日本人の場合、これまで通りにいかなくなったということだろう。ラオスもそれは同様で、特に親しくしている人たちは海外とのつながりによって生業を保っている人が多い。しかし彼らはみんな物事が予定調和して進んでいくとは初めから思っていない。いつでも生活は破壊される。それがラオスの現実だ。たとえば劇団は完全に休業状態。しかし彼らはアーティストであるということにすらこだわっていない(いられない)平気で労働者になり家族を食わすことだけを考える。そこにほんとはアーティストなのに・・などという甘えは皆無だ。また得意の英語を駆使して外国人相手のガイドをしていた弟は、ひ弱になった体力で実家の山の斜面農業をする。実家の村の親せきたちは、突然したこともない畑仕事をする弟に大迷惑で面と向かって「役立たず!!」と罵倒する。ある時、親戚は私に電話してさんざん迷惑千万と罵詈雑言並べ立てていた。その電話をさっととった弟、いきなり「miss you!!so long」と笑った。な・・なぜわざわざ英語・・あほ・・と思ったが気持ちがわからなくもない。しかも笑い声は明るい。そう、かれはどんな困難もいままでノー天気に「あほ」といわれながら乗り越えてきた。やっぱり私は唖然とするよ。

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