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理解を超える出来事

 ドラマなら普通だが現実では理解できない出来事にラオスではいくつか遭遇した。26年前に僧侶の友人がいた。年齢は当時20才。ラオスの不完全な配電盤に濡れた状態で抱きつくという方法で自殺を図る。一命はとりとめたが 手足に障害を残した上に脳を完全にやられオオカミのような状態になる。親戚村出身だったので、半年後村に帰った彼を見舞う。自分のこともわからず座敷牢のようなところでうずくまっていた。夜になると遠吠えをした。そのころアメリカやタイではロボトミーが盛んにおこなわれており、彼はその手術を受けた。さらに半年ほどして弟が出家していたお寺に遊び行くと「やあチャンパ(私のラオスネーム)ひさしぶりだなあ・・」と全く知らない僧侶から声をかけられる。よくよくよ~くみるとそれはあの自殺未遂をした彼だった。顔貌は変わっていない。しかし中身が入れ替わっていると人間というものは誰だかわからなくなるのだ。自殺未遂する以前、明るくはきはきした彼の性格は好ましかった。手術後、穏やかに笑っているがなんというかとても不気味なのだ。説明できない不気味さ・・ラオス社会の中でも彼は不気味だったそうでしばらくして還俗した後、アメリカに渡った。そして行方不明になった。それが昨日・・Facebookのメッセンジャーで私に連絡してくる。英文で「元気ですか?私はアメリカで元気です。」まず親戚村に住む彼の両親に連絡を取る。「え~~っ!生きていたのか!!」というのが年老いた両親の反応。それから大騒ぎになるがラオスでは兄弟も、友人たちもみんなが彼は亡くなったと思っている状態。日本語の名前でfacebookをしている私をどうやって探し出したのかわからないが親戚村に彼のアドレスを教え、兄弟たちがメッセージをラオス語で送ったそうだが今のところ反応はない。

 

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