« 恋する惑星 | トップページ | メコン河でビールを!! »

敵、または裏切り者とはなにか?

 混乱するアフガニスタンのニュースをみて思う。アフガンにはアフガンの事情があり、私はそれをよく知らない。しかし、いままでラオスや東ティモールなどで知り得た事実は、報道だけでは知り得ない過酷なものだった。ラオスで一緒に生活するなどお世話になった家族が数組ある。もし一緒に暮らす機会がなかったらそれぞれの深い事情は知らないままだった。つまり他の人々も深く知ればそれぞれ深い事情を抱えている。ある一族は先代までベトナム北部に暮らす少数民族だった。ことばがちがうのでベトナム語に関して文盲だった。山の中でお百姓をしていたが、戦争が激しくなり仕事ができなくなる。そこに食料をもって現れた兵隊がいて、銃をもって戦うなら家族に食料をやろう。拒むならここで皆殺し。といわれる。この兵隊たちがどこの勢力であるかなど一切関係ない。問題は今生きるか死ぬか・・である。そして戦うことを選択するが この勢力は負ける。新しい国家は彼らを裏切り者とみなし処刑の危機にあったため 難民となりラオスに逃れる。命からがらラオスにたどり着いた一家。家長は、車の運転ができたのでアメリカに運転手として雇われる。しかし、ベトナム戦争でアメリカは敗北。アメリカの人々は脱出するが、しがない運転手でしかなかった一家は取り残される。ラオスの裏切り者となった一家がどうやって生き延びてきたか・・知っているが、これ以上記すことはできない。なぜならそれも非合法的な生き方だからだ。他の家族もみんな似たり寄ったり。そこにイデオロギーは存在しなかった。もっとも弱い立場の人々の選択は、いつでも生きるか死ぬかしかなかった。

« 恋する惑星 | トップページ | メコン河でビールを!! »

メコンの木霊(日記)」カテゴリの記事

プロフィール

無料ブログはココログ