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2021年12月

年末なのに苗字の話

 年末年始、ラオスに散らばっている親戚はそれぞれの場所からメッセージをくれる。親戚と呼んでいる一族は もともと農民で1995年まで苗字を持っていなかった。その年、20歳になったばかりの出家者がはじめて首都ビエンチャンのお寺に入門するために田舎から出てくる。そこの受付書類に「苗字」「名前」とあったのだ。「苗字」って何?2005年にラオスの劇団がはじめて来日した時も9人のメンバーのうち半分しか苗字を持っていなかった。そんな時代・・前出青年は あたりを見回す。お寺なので仏教伝説の絵巻などがあり、その中で日本だと「火の鳥」または「鳳凰」つまり伝説上のトリが描いてあり「ヴィライホン」と書いてあった。そこですかさず苗字「ヴィライホン」と署名。それ以来その一族にどんどん広まり現在、え?あなたもなの?というくらい末端の親せきまで「ヴィライホン」を名乗る。そ・・そんなんでいいのか・・と思いつつ16年経過。268766153_628187065165890_78017753675995

芸能は常に社会に翻弄される。

 ラオスの仲間とポヤポヤと芸能活動をしている私が、ない頭をフル回転させてラオス状況を逐一収集するのを見て「なんで?」と不思議がられる。これはコロナ禍のことだけではない おもに政治経済、社会情勢だ。そしてそれらはネット検索したところで本当の姿はなかなか見えてこない。むしろとんでもないガセネタオンパレードだ。かといって公式見解をスルーしていると突然出入国に関する法律が変更になって今までの方法では入国できない事態が生じていたりする。そしてそれはいつも突然。芸能活動に関していうと昨日の英雄が、今日は粛清されている。ということがおこる。芸能は多くの市民に影響を持ってしまうので常に危険だ。特に外国との関係というのがキモになることが多い。どんなにがんばっても私はまさにラオスにとってのアブナイ外国人である。日本の常識はまったく通用せず、常に政治の変化に翻弄され続ける。

三流通訳の疑問点

 ラオス・日本の通訳仕事は会談なので、その場で長い間迷っているわけにはいかなかった。その場は何とかして、終了後に言葉に詳しい友人や通訳を受ける側だったトーにいろいろ聞きまくる。私的にいちばんう~~ん困ったな。と思った言葉は日本のアーティストがトーの作品を見て発した「笑ってみるんだけど、あとからなんかすごく哀愁を感じます。」と言ったときの「哀愁」ラオスには「哀しみの思い」という単語はあり、辞書にもそれが「哀愁」で載っているしもしテスト問題だったらそれで正解だろう。しかしその言葉は「とにかく悲しい」思いであって、日本のアーティストが言った「哀愁」には切なさや温かさがある。結論からいうとラオス語のネイティブスピーカーはとても頻繁に「想いがそこに向かって届く」というニュアンスの言い方をする。私はジャングルの中に存在する親戚の村に対してよくその言葉を発するし、その村に住む妹は私個人に対してそれを言う。それ日本語だと郷愁じゃね?とある日本人は言ったが、恋人や友人に頻繁に使う。つまり日本語の「哀愁」にそのままイコールの言葉もないし、ラオス語の「クッホー」にイコールのことばもない。専門用語が頻発するビジネスや研究分野の通訳は絶対できないが、唯一これなら・・という文化においても通訳ってすごく難しい。

冷や汗、通訳体験

 「アジアクロストーク」という日本と他のアジアのアーティストをつなぐ映像でトーの通訳をする。日本とラオスはzoomでつながり、私は日本チームの収録現場に控える。進行に関する会議など1週間以上前から準備をはじめ、当日も30分弱の映像作品を作るのに4時間ほど収録をする。テストを含めるともっと長い。さて本番開始。ライブではないので 通訳中は映像をストップしてカメラクルーと照明、音響クルーが大騒ぎで設定調整に走り回ることが多くたいへんうるさい。しかし通訳の私は、文化が違う2国間の微妙なニュアンスをその間につながなくてはならないわけで・・モーレツに集中!!・・するには環境がうるさいよお~・・短い休憩中のトーとの会話「おまえ、すっごい集中してる。こんな長い時間だいじょうぶ?こわれそうだよ。」ほんとにこわれそうだった。なにしろアーティストたちは、普通目には見えない世界を表現する話を違う文化感覚で話しているのだから・・でも、だからこそすごくおもしろかった。めちゃくちゃ面白かった!!266330433_4786979351365884_1252149473466

マイレージカード

 頻繁に乗るベトナム航空とタイ航空のマイレージカードを持っているが、その双方から「このままでは期限切れでマイレージが無効になりますよ。」という主旨のメールが来る。以前は10年もつパスポートが5年ほどでページ切れになってしまうため、はじめから5年パスを発給してもらうというくらい派手に海外に出ていた。なのでマイレージはたまりまくり頻繁にその恩恵で只のチケットを入手したりしていた。今・・どうしろというのだ!!タイ・ベトナム双方の運航状況を調べてみると特別便なるものが週に数回飛んではいる。しかし、それに乗れたとしても入国できるのは外交官など特別な方々で、私の目的地であるラオスなど飛行機すら飛んでいない。なにしろ航空便がストップして書類も送れないのだから・・ため息しかでない。

秋の終わり、洪水警報

 昨夜、低気圧が荒れ狂った。雨が上がったのでウオーキングにでかけると緑地の木々は昨夜の嵐で一斉に葉を落とし 樹は裸になり土の上には美しい落ち葉のじゅうたんが広がっていた。するとわちゃわちゃとどこからともなく揃いのヤッケを着た方々が現れ杉並区広報放送が突然サイレンを鳴らし洪水警報が発令された。緑地は川沿いにある。川をのぞいてみたが特に水位に問題は無いようだった。しかし私はラオスの恐ろしい河たちを知っている。距離の長いメコンはラオスで快晴が続くある日、突然もりあがって目の前で橋を流したことがある。中国山岳地帯に降った大雨の影響だった。乗っていた車が突然鉄砲水に追いかけられたこともある。けれども目の前を流れる杉並区の川は、昨夜の大雨にもかかわらずずっと平穏だった。河岸工事ってすごい!!そのかわり目の前の川がほんとに川なのかどうか・・考えてしまった。Img_20211201_101206

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