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2022年1月

しつこく翻訳ネタ

 編集も終盤。アホのように悩む。東南アジアの人々はまだ精霊と共に生きている。それは科学やデータ、人間の論理だけではつかみきれない目に見えない世界を実感しているともいえる。特にそれらを表現という形にする場合、自分を空っぽにしてごちゃごちゃ論理をこねくらずに生身で目に見えないものと対峙しなければならない。トーにとってはあたりまえのこと。なので具体的にあたりまえに話しているが、ますますデータと情報処理に追われてモノを考えている世界の人々に伝えるのはむちゃくちゃ難しい。しかも5時間かけて対談したものを30分に編集。そのまま翻訳字幕をつけるとおっさんわけわからなすぎ・・という内容になってしまう。私はしょせん外国人、普段日本で暮らしているわけだし。だけど20年彼らと付き合って探ってきた理解がある。あ~もう悩ましいよお。彼らが持っている霊的感性はコロナ禍の今、日本でもますますなくなってゆきつつある。必要だと思うのだよ。

限りなくたいへんな字幕制作

 アジアクロストークのラオス語字幕制作をする。覚悟していたけど、字幕ってたいへ~~~~ん。つまりしゃべっている画像と字幕内容があっていなければならず、かつ中抜き編集をしまくるのでラオスの音節もうまく切れなければならない。たとえば「交通事故」とトーがしゃべると「ウパティへ―トチョンチュラチョーン」という音になるが「交通事故」とだけ字幕を出すと絶対手抜きしたように感じる。そのうえ、トーは通訳の私に向かって「あのさチャンパー」「だよね?チャンパー」といちいち呼び掛けてしまう癖があり、通訳は画像上は存在していないので全部カットしなければならない。めんど~すぎる~~~~。編集会社に行って字幕編集を9時間して、帰り山手線にのると頭が真っ白になり、意味不明に山手線を2周してしまっていた。

コラボレーション

 トーが日本のアーティストと行ったクロストーク画像の翻訳と編集中。あらためて感慨深い。コラボレーションの話題。コラボの面白さを話す日本アーティストに対しトーは「日本の○○とおこなった長期コラボはバトルの連続で全くわかり合えず無理だと思った。」日本の○○とはその場で通訳をしている私だ・・ラオスで彼らのパフォーマンスを見て自分にはない深い自然と共感性に感化され飛び込んだ。しかし観てよいと感じることと実際に自分でその表現を行うことには大きな差があり、なまじ私が20歳以上年上でキャリアもあったため大バトルとなった。文化の差とはコミュニケーション、感性の差でもある。大喧嘩の末、何度か解散している。それが現在、コロナ禍で会えないにもかかわらず、お互いに一番表現活動をしやすい わかりあえる相手であることが不思議でしかたない。トークの中でトーは言う。「ぶつかりながらできてきたものは ラオスでも日本でもないものでした。そしてラオスでも日本でもあるものでした。」

いまどきの国境

 5か国と国境を接しているラオス。歴史的にみれば古代から勢力が強くなった国に次々に侵略された要因のひとつに国境はただのラインでしかない・・ということがある。現在でも検問がある国境に行くと両国の国境警備隊が実弾入りの銃を持ってウロウロしている。一方で紛争もしばらくない昨今、物資も人も東京から埼玉に行くくらいの感覚で国境を越え動いていた。

トーには持病があり いままでラオス内のクリニックでだましだまし何とかしてきたがその治療は涙が出るほどお粗末だった。今年に入って悪化してしまったので私は決然と言った。「治療費はなんとかするから○○病院(タイ)に行きな。」そこまで車なら1時間くらいで行くことができる。ところがトー曰く「はあ~?何寝ぼけてるんだよ。コロナ禍で外国行けないだろが・・」あ~外国なんだ!!在ラオスの日本人は、盲腸になっても、大きなけがをしても、迷わずその病院に吹っ飛んで行って治療していた。しかし今・・そうか・・100m歩けば外国であっても簡単に国境は越えられないわけだ。

ラオスがロックダウンした際は 郵便もストップしてしまい焦ったが現在は様々な分野であたりまえのように人も物も国を超えていたのだなあ・・などと感慨にふけっている場合ではない。

とんでもないガセネタ

 ラオスの親せきおよびトー(この二組には接点がない)から問い合わせ。日本の某会社のDHAサプリがコロナを予防する。こどもに飲ませてもよいか?というもの。私はどなる。それはガセネタ!!みんなに伝えろ。ちょっとフォローすると某会社が悪いわけではない。どこかのだれか・・たとえばその製品のラオス販売を請け負っている輩・・から話が始まる。しかしラオスで日本製品に対する信頼度は高いのでガセだろうが広まる。この騒ぎは初めてではない。以前はちがう日本某会社のちがうサプリだった。その時私は直接会社に電話をして追求した。会社大慌て。調べたうえでの回答は「タイと中国には代理店を置いているが追求できるのはそこまでラオスでの販売ルートなど全く不明」とのことだった。ネットで今回の商品を検索するとはっきりと妊産婦、未成年者の使用は向かないと書いてある。日本の薬を使うときは絶対一度私に相談しなさいよ!!と新年から怒鳴りまくりであった。

2022年

 元旦に家にいるのは25年ぶり。家族がいないのをよいことに毎年年末年始は短期アルバイトに精を出していた。そして今年は在宅。友人が昨日おいしいお餅を届けてくれたので、お雑煮を食べ 近くの神社に初もうでにゆき・・と25年ぶりにお正月をしている感じ。1月からは少しづつ看護師仕事も復帰。舞台活動にも早く復帰したい。・・と、今年の抱負はとにかく復帰。

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