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2022年3月

加熱する情報戦

 ウクライナ大統領の日本向け演説の同時通訳に批判が多く出ているが・・他国の通訳を一度でもやった経験があるなら同時通訳者の苦労がよくわかる。ほとんどの外国語、日本とは文章構成が逆です。ラオス語の三流スピーカーの私は、書類翻訳でもどこから逆に訳していったらよいのかわからなくて頭を抱えることが多い。A4用紙丸々後ろから訳さなければ日本語として通じないことなど普通。

とにかくウクライナ侵攻に関しては、情報戦が激しい。ラオス在住ラオス友人がfacebookにプーチン大統領についてのコメントを載せたところ、「ロシアから」削除されラオス語で警告を受けたそうだ。ラオスはまだ冷戦中の1975年に共産主義国となる。このため革命当初はロシア色が強かったそうだ。トー一家が在住しているサーカス小屋もロシアによってつくられたボリショイスタイルだ。でも私が行くようになって30年ほどたつがロシアの影響を感じたことはすでになかった。しかしそれは表面上のこと、今でも言論統制はされているらしい。

 

夜明け前

 夜明け前に家を出る看護師仕事を再開した。朝、4:30の都内は人通りは少ないがまぶしいライトに照らされ落着きがなくなる。始発電車はほぼ満員。座席に座っている人はみんなぐったりして目を閉じている。久しぶりすぎて不眠だったので、早く起きてでかけるまえにBTSのVのソロ「4時」をイヤホンで聴いた。音楽や芸能の世界と能率第一の現実的仕事の世界はなかなかミックスしない。それを渡り歩くには、心のコントロールが難しい。

ピンクに染まる。

 ひさしぶりの休みだったので、緑地をウォーキング。いつのまにかすっかりピンクの世界。一番喜んでいるのはトリたちで、枝はトリでいっぱいかつかしましい。もともとバードウォッチング&撮影隊の多い地区だったが、撮影隊が大挙押し寄せ夢中になって花とトリを追うため周辺住民から苦情山盛り。まあ都会の住宅地ど真ん中の緑地なのでいろいろあってもしかたないです。柔らかくうららかなピンクいっぱいの緑地を歩きながら、もう少しで熱帯ラオスでは目を射抜くような原色のゴールデンシャワーや火炎樹が咲き誇る季節だわ・・と想いをはせる。Img_20220309_102119

「固有の文化」ってなに?

 言葉を訳していると日本独特のものの考え方に疑問を持つことが多い。そのひとつが当然のように新聞などメディアで使用される固有の文化ということば。たとえば「着物は日本固有の文化です。」これはわかる。なぜなら島国日本では文化としての着物は海を越えない。外国の方が着ていてもそれは日本文化の一環として着ていることになる。しかし世界を見渡すと、民族も国境も移動してゆく。たとえば北京オリンピックで中国少数民族紹介があり朝鮮族の方がチマチョゴリを着て登場した。このことで韓国と中国はSNS上で炎上した。そこには様々な複雑な事情があり詳しいことは私にはわからない。しかしその事件を日本のメディアは「韓国固有の文化であるチマチョゴリ・・」と解説している。それこそ様々な事情があり中国には100万人をこえる朝鮮族の方々が中国籍をもって居住している。その方々が行事の際などに韓服を着るのは中国にとっても当然のことで、本人たちは中国籍であることを当然のことと思っている。ラオスではこのようなことがもっと複雑怪奇におこる。トーは自分たちの表現を先祖から伝えられてきた文化に由来すると考えているので、そのような発言を多くするが私はどうしても「オリジナルな文化」としか訳せない。字幕作成時、ドキュメンタリー制作のベテランに「ラオス固有の文化」と訳せばいいじゃないですかといわれ、うまく説明できなかった。人数からいうとラオス国にいるラオ族よりもタイ東北部にいるラオ族の方が多いし、もちろん同じルーツなので文化は重なる。また劇団メンバーには少数民族の方が複数いてその人たちにも共通の表現である。世界は日本で当たり前と考えている事より複雑なのだ。

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