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2022年7月

熱帯

 東京は毎日暑い。前にも書いたが熱帯ラオス出身トーが来日中に熱射病になりお互いにびっくりしたことがある。ラオスはもちろん暑い。しかし10数年前まで首都でもクーラーはほとんどなく舗装道路も限られていたのでそのころの暑さは、東京の真夏より楽だったのだ。クーラーのない昼、暑さでばてると長そでを着せられて森(つまりジャングル)に連れていかれた。はじめは冗談こくな!!と思った。しかし森の中はいつでも涼しかった。東京のこの容赦ない暑さは、コンクリートの照り返しや室外機の温風も大いに関係している。そして私はラオスで徹底的に水(必ずただの水)を飲み、徹底的に身体で汗をかくようにしつけられた。顔ではなく身体。衣類の中を大量の汗が流れるとあんがい熱射病にならない。熱帯の野外で毎日のように上演していたのだ。それでも元気だった。若かったんだよ・・といえばそれまでだけど。けれども身体はすぐになまる。コロナで2年半ラオスに行っていないし、夏にはクーラーにひたりきり・・もう顔ばかり汗まみれになる。

夏はやっぱりビアマウント

 ここ2年ほどコロナやら自身の病やらでいけなかったビアマウント高尾。やっと行ってきました。まず恒例高尾山を登る。下界?はムシムシする高温なのに樹木の多い山の中はすがすがしい気温。マイナスイオンもたくさん浴びて一気にリフレッシュ。せっかくすがすがしい身体になったところへあびるように生ビール。もともと高尾山の料理はおいしいイタリアンとおいしい八王子ラーメンがある。例年だとむっちゃおいしいピザなどは取り合い激しくまず完全に酔っぱらうわたくしなどすぐあきらめるが、今年はやはりガラガラでおいしいもの堪能(医療従事者なのにビアガーデン行った私・・反省・・)至福であった。写真は酔っぱらって乗る(恐怖が増す)ケーブルカー最前列からの急勾配。Img_20220721_181113

夏はグリーンカレー

 この季節、やはりカレー。もちろんラオス風。そして必ずソーメンで食べる。正確にはラオスで屋台などで大量に作っている「ミイカティ」というソーメン料理はグリーンカレーではない。なんどか日本で来日中の友に教わって作ってみたがどうもうまくいかない。近いのがグリーンカレーで どこでもグリーンカレーの元を売っている。というわけで辛さにひーひーしながら汗をかいてたべるソーメンのグリーンカレーは最高です。Img_20220716_112601

メコンを旅して

 はじめてメコン河に出会ったのは、1989年中国、チベット旅行。メコンの最初の一滴はチベット高原に発する。さすがにチベット高原ではなく雲南省で瀾滄江という名前のメコンにであった。まだ雄大な・・という形容詞はつかない川だったが清流ではない濁った土色の川を見てびっくりした。河口はベトナムのメコンデルタ地帯。もうどこから海で、どこまでが川なのかわからないくらい広い。ミトというところで渡河したが、なぜかアヒルの頭がついた巨大フェリー(日本では海で使用される規模のフェリー)で20分もかかった。

 そして共に暮らし、中に入って水浴びをした中流域ラオス各所のメコン。支流には緑の河が多いのにメコンだけは一貫して泥色。しかし中に入ってみると流れは強く、清涼で汚いということばは絶対おもつかない。端から端まで旅し続けたメコン。特に90年代を中心に動いていたので、まだまだ人々は日々河と共に暮らしていた。

美しい写真はたくさんあるが、あえて乾季で水量が極端に少ない時期の生のメコンの写真を載せたい。雨季のメコンは川幅が倍ほどになりうねる。これは静かなメコン。Img_5064

 夏になると毎年想う。ラオスの美しいホタルの光。地方にいくとラオスでは当然のようにどこでもみられる蛍。キョーレツな思い出は、ホーチミンルートのジャングル付近で車中泊する羽目になった時見たもので、それそれの樹に蛍が密集してなぜか共振するのだ。つまりバラバラではなく樹ごとに点滅するリズムがある。その量ときたらあきれるほどで唖然として一晩中みていた。もうひとつは親戚村に行く途中、舟で小さな川を遡上するが川の対岸から対岸に飛びかう蛍。こちらはとてもかすかな光でふっと光っては消え、対岸へ飛びまたふっと光る。そのころ電気がなかったので、そんなかすかな光でもよく見えたのだ。はかない命・・ということばが胸をしめつける光だった。

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