友情と物欲
もしかしたら今年中にラオスに行けるかもしれない。という話をするとトー夫妻が相次いで連絡してくる。嫁は、このメーカーの日焼け止め買ってきてね。トーはスケジュール帖と電話口で連呼。あの・・久しぶりに再会できるかもしれないってことはどうよ?は?とにかくスケジュール帖だってば・・若いころ、彼らのこの物欲第一主義に悩んだものだった。しかし、肌の弱い嫁はラオスで売っている日焼け止めでは荒れてしまうし、プロデューサー業のトーはスケジュール管理が大切なのにラオスにスケジュール帖はない。私達日本では、たとえ経済的に弱くても良質な必需品を簡単に手に入れることができる。彼らにとって必需品が来る=私が行くことなのだ。長い間に理解したことなので、ここでうまく説明することはできない。しかし、ラオスの人々ほど温かく迎えてくれる人はいない。ただ愛より先に生きてゆくための物欲が正直にあるだけなのだ。今はそれがとてもいとおしい。
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