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東京国立博物館で長谷川等伯作「松林図屏風」を展示中というニュースを見てさっそくでかける。ずっと生で見たかった絵。写真ではよく知っていたが、生で観るとやはり圧倒された。なぜか日本画、しかも水墨画に近いものが好き。一番好きなのは俵屋宗達だが、彼の代表作である「風神雷神」ではなく水禽図という小さな地味な作品を30分も口をあいてみていたことがある。松林図も「写実的」という概念からちょっと違う。淡いけぶるような絵なのに そこから湿った空気が風となって吹き抜けてくるようだ。離れて観るとまぼろしのようなのに 近づくと松の激しいタッチに思わず後ずさる。何かとても激しい哀しみを感じた。撮影OKでスマホで撮ったが、生の絵の迫力にアップするかどうか迷う。とりあえずアップするけど、なるべく生で観てください。