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2023年6月

風景

 唐突だが90年代、香港のウォン・カーウェイの映画にはまったことがある。「恋する惑星」の舞台となるチョンキンマンションは、何日か泊ったことがあったが、印象として汚い、猥雑すぎる、古すぎる。だった・・にもかかわらず、映画はその古びた佇まい、さび付いた蛇口などをあまりに美しく表現するのだった。先日のラオスツアーで言葉が通じない日本ラオスチームは、身近な風景を切り取ってメッセンジャーで交換しあうという活動を始めた。共同創作のコンセプトを探るためだ。

 ラオスチームが送ってくる日常の何気ないものたちを見て、絶句する。竹に動物が開けた出入りのための穴、破れてしまったフェンスをふさぐために立てかけられたトタン板となぜかそこに描かれているシンプルだけど美しい落書き。ほんとにそこいらにあるものがこんなにも美しいなんて・・

 私は毎日、レントゲン車に乗って東京を中心に関東を走り回る。レントゲン車はほとんど外が見えない。しかし時々、隙間からけっこうダイナミックな町が見える。いままで見ていなかった気がする。ラオスチームの影響でなにげない日常、なにがない風景に美しさを見る日々。230626175134761

 BBQの最中に炎が大きくなり学生さんが亡くなった事件。たいへんお気の毒に思う。今回のラオス旅行でも感じたが、私達はどんどん火や水を使えなくなってきている。ラオスでホームステイしていると朝一番初めに必ずするのは、かまどに火を起こすこと。それがたいへんなのだ。毎日当たり前にやっている人々にとって数分で済むことだが、私は30分くらいかかった上、それを維持するのもあほか・・というくらい下手。当たり前だが煽りすぎると危ないし、くすぶって煙だらけになり煙に巻かれて苦しむことになる。さすがに首都ビエンチャンでは水道設備が完備されているが、田舎に行くと火の前に、川に水を汲みに行く。苦労してくみ上げた水は顔を洗えばあっという間になくなる。また日本の皆さんに動物を屠る現場を見せると面白がるか嫌がるかのどちらかだが、考えてほしい。自分たちで屠らなければ食べられないのだ。どんなに慣れても楽しくて屠る人はいない。ましてブタやニワトリは自分で育てたものたちなのだ。AIが生活の中に入ってきて、どんどん生で生きることと遠くなる。私達はいったいどこに行くのだろう。230608104731538

ラオス3熱帯の色彩

 ジャングルの自然界は厳しい。特に無数の虫や鳥、単細胞生物がひしめきあっている。そんな中、いつも不思議に思うのだが熱帯の生き物たちは派手で美しい。つまり目を引いてしまうのだ。目立たない方が天敵に見つからないと思うのだが・・写真の虫も宝石のように美しかった。230605150108383

ラオス2 わからないことだらけで微妙

 トーはラオ族で、奥さんはモン族だ。しかしこの一家は仲良し家族。最初にここから始まってしまったので日本のみなさんは ラオスには様々な民族がいてまじりあって暮らしている。と考えてしまったようだが、そう簡単ではない。ことば、食べ物、そして心の置き所のような宗教が違うので、まじりあって暮らすことはあまりない。民族間でどのような感情を抱いているかも微妙でわたしたちには理解できない。民族のことだけではない。ただ出会ってニコニコと握手を交わすととても近く感じられるが、価値観やさまざまな概念がかなり違う。特に表現活動というのは心の本質のようなところから出てくるので差異が激しくなる。形上だけではないコラボレーションって本当に難しいのだ。230607111552639

ラオス1 ドリアン

 半年ぶりのラオス。行く前にひそかに思っていたのは「今度こそ絶対ドリアンを食べよう・・」いくらラオスでもドリアンが年中あるわけではない。ここ数年、涼しい季節を狙って旅していたのでドリアンを食べ損ねていた。ドリアンを食べるというだけの理由でわざわざ暑苦しい季節に行くか否か・・めでたく今回は必然的にドリアン季節に仕事が入った。もひとつ問題。ドリアンが好きすぎて、一人だと食べ過ぎる傾向がある。ドリアンは恐ろしいほどパワフルな果物で食べ過ぎると熱はでるし、おなかは壊れるし、たいへんなのだ。そんなわけで今回やっとドリアンに出会い、仕事仲間みんなで分け合って適量いただくという理想的な食べ方をする。良きかな・・230605093802504

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