初冬、夜の首都高
バイトで成田空港に行き帰りエアポートリムジンで夜の首都高を帰る。冬の東京は何だか空気が澄んでいて首都高から見る夜景はイルミネーションがチカチカしていてとてもきれい。ライトアップされたスカイツリーも夜空に映えている。・・がしかし、いろいろやってみたがバスの中は照明が明るいため野外の撮影ができない。ここまで書いておいて写真がない・・すまん。
バイトで成田空港に行き帰りエアポートリムジンで夜の首都高を帰る。冬の東京は何だか空気が澄んでいて首都高から見る夜景はイルミネーションがチカチカしていてとてもきれい。ライトアップされたスカイツリーも夜空に映えている。・・がしかし、いろいろやってみたがバスの中は照明が明るいため野外の撮影ができない。ここまで書いておいて写真がない・・すまん。
ラオス、カオニャオシアター帰国。発表を挟んで最後の2日間、ほとんど寝る暇がなかったため、成田空港で彼らがゲートに入ると、あとどうやって帰ってきたかなどほとんど覚えていません。疲労困憊。
で・・その2日前の出来事。突然トーが「祈りが足りない・・」といってしゃがみこんでしまう。若いメンバーも次々に「あ~祈りが欲しい」といって頭を抱える。「どうすりゃいいのか?」ときくと寺に連れて行ってくれとのこと。しかし、夜寝る暇もない状態で近くに寺はない。そしたら公演 会場の側で寺を見たという。あれは寺ではない。神社。仏教ではない。というと「そんなの関係ない。祈るのは仏様宛だから大丈夫」とトーがいい、「はじめから仏教じゃないからどこでもいいけど、祈るのは自分の神様」と少数民族のソーンがいう。なんなんだそりゃ・・この忙しいスケジュールの中でディレクターとプロデューサーになんて説明しようか悩んだが、言ってみると・・「もう、はじめからわからないことばかりなので慣れた。やりたいようにして!!」とのこと。神社に連れて行って、まず私が日本式にお参りしてみせたあと、次々お参り。形式は日本式だが祈りはそれぞれらしい。とにかく長いお祈り・・そして無事公演は成功しました。もう一度言うが・・なんだそりゃ。
ラオスチームは、日本の方々とコラボレーションで創作中。とうとう今日は発表のための小屋入り。・・で、こんなにもわかりあえないものなのか・・というくらい創作の課程、上演の仕方がちがうため大混乱の日々だった。通訳もしなければならない私は、毎日胃薬を飲む羽目になったが、ラオスチームはというと少しづづは日本の意図がわかってゆくけれど演出も求められるトーも、全く概念としてコンセプチュアルな世界が理解できない他のメンバーも毎日、楽しかったらしい。なぜなら「わからないから」「初めての経験だから」・・帰宅時げっそり疲れ果てている私とにっこにこのメンバー。いつもかれらの強靭だけど柔らかく、楽天的だけど前に進もうとするメンタルに助けられて生きている。
13日早朝に来日したカオニャオシアター。その日からボケナス通訳であり、コーディネーターであり、みんなのママであるわたくしは大混乱な日々。ホテルスリッパで散歩しようとするやつ。電車のドアが開いているのに乗るのを躊躇してホームに置き去りになるやつ。サーモンが好きすぎて調理用鮭を生で食おうとするトー・・そのたびに大騒ぎする私。みんなと別れてひとり帰路につくころはもう気絶しそうになっている。それなのにさっそく携帯がピーピーなり、コンビニでビールが買えないだの。電子レンジってどうすんだ?だの・・休まらないでござる。
トーの娘アンサンが直接電話してきて、かわいいんだけど不明瞭きわまりないラオス語で必死で何か言ってくる。7回聞き直してわかったのは「チャンパー(私のこと)魚のしっぽのスーツ買ってほしいの。」なんなんだそりゃ!!「ね、アンサン魚のしっぽのスーツってなにかな?」どうやら父親、すぐ近くでこっそり盗み聞きしていたらしくアンサンは言ってしまう。「とうちゃん、チャンパーは少しばかなの?」ぶちきれあさぬま「トー!!そばにいるなら説明しろ!!」ところが「ほらいるじゃん、海に」「は?」するとアンサン「おひめさまよ」あ~~~人魚かあ。ネットで調べると出てくる出てくる。4才児用人魚コスチューム。しかもお安い。買ってあげることにしたけど・・このコスチューム下半身身動きできない。彼ら一家はサーカス小屋の敷地に住んでいるが、人々がサーカスの前を通ると、かわいい人魚がしっぽをひらりひらりしながら微笑んでいる光景を見るのかな?
カオニャオシアター来日が近づき、忙しすぎて不眠な日々。聞くことがあって最近来日したラオス友に連絡。用件の後、彼曰く「○○さんに(きんかくし)みせてもらってよかった。」へっ??(きんかくし)やばくね?カッコ内以外ラオス語だが、カッコ内はどうも日本語。くだらんことが気になるわたくし。○○さんに連絡とる。正解は金隠しではなく「銀閣寺」なるほど・・たぶんラオス友は「銀閣寺」といっていたつもりだろう。トーは私の名前「ちずこ」をいおうとすると必ず「新宿」と発音してしまう。なんていう話をすると・・トーいわく「おめえの発音はほとんど俺にしか聞き取れねえんだよ。」なるほど・・
11月に来日を控えラオスと日本のコミュニケーションの橋渡しをする日々。それがはっきりいえば全く通じない・・日本側はコンセプチュアルなことを言ってくるが、それらの抽象はラオスでは通じない。たとえば「自己紹介のような人形を持ってきてください。」これはあんまり難しくなさそうに見えるが、全く通じない。自己紹介は自らするものであり、他に託す?なに?では彼らが目に見えるものだけでものを考えているかと言えば、日本人はすでに感じることができない様々な現象を感じそれを表現して生きているのだ。ラオスとはまた違うが、バイト先のシルバーショップのお客様の70%ほどが中国の方。最初、ものすごい自己主張で押してくる。ここでたいていの日本人は恐怖を感じてしまうのだが、「それはダメです。」とはっきり言うと案外簡単に納得する。忖度などせず、お互いはっきり言い合う。というルールでコミュニケーションすると面倒は起こらない。なかなか面白いものだ。